陽子加速器のトンネル公開 原研の「J−PARC」


公開された大強度陽子加速器施設(J―PARC)の陽子ビーム用トンネルの内部
  =26日午後、茨城県東海村の日本原子力研究所東海研究所


 日本原子力研究所東海研究所(茨城県東海村)は26日、建設中の大強度陽子加速器施設(J−PARC)の地下トンネル内部を公開した。

 公開したのは、陽子ビームを発射する線形加速器が置かれる全長約330メートルの直線部分と、ビームを加速する1周約350メートルのおむすび形のループ部分。

 J−PARCでは、線形加速器から発射した陽子ビームをループ内でほぼ光速まで加速。金属の原子核と衝突させて発生した中性子や中間子、素粒子を利用し、ループの周囲に配した各施設で原子や分子の構造の解明など実験を展開する。建設費は約1890億円で、2008年4月に実験開始の予定。

 発生した中間子から生じるニュートリノを約300キロ離れたスーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)に向けて発射する施設も併設される。

(共同通信) - 1月26日20時51分更新

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