■ 大強度陽子加速器計画月報7月号より       (2002/7) 

●第2回中性子実験装置計画検討委員会
 7/24、委員16名で構成される上記委員会(委員長:藤井東大物性研教授)が原研を会場に開催され、 物質・生命科学実験建家内のパルス中性子源施設における理念及び実験装置の設置や審査に関する考え方等が議論された。 また、実験装置の提案公募を8月末頃に開始することなどが決められた。
*クリックすると、大きく表示されます。

●中性子利用に関わるワークショップ
 物質構造解析、ナノ構造、非弾性実験装置に関する各WSを計画し、7/29-30にはKEKにて最初のWSが開催され約40名の参加があった。 現在、プロジェクトで提案されている5台の物質構造解析装置を中心に、これらの装置が基礎的分野から産業利用、 生命科学まで幅広い分野において貢献するためのハードウエアおよびソフトウエアについて、ユーザーからの意見をもとに多角的な議論を行い、 これまでの検討結果の妥当性と今後の方針を確認した。

●新型磁場測定器
 原子核素粒子実験施設の建設時には、多数の大型電磁石の磁場測定を、高精度かつ高能率で実施する必要がある。 今回、2m×7mの大型定盤の上に、コンピュータ制御の三軸駆動機構による磁場測定装置と、自動位置決め機能付き電磁石架台を高精度で配置することにより、 微妙な整列操作無しに大型電磁石と磁場測定装置の軸を合わせることが出来る磁場測定器を製作した。
*クリックすると、大きく表示されます。

●低放射化コンクリート
 高放射化領域の加速器メンテナンス作業時の被ばく低減化を目的に石灰石骨材を使った低放射化コンクリートの採用を検討中である。 今回、住金鉱業(株)八戸石灰鉱山において成分分析等に供する骨材のサンプリング、品質管理基準作成のための現地調査等を実施した。

●金曜セミナー「大強度陽子加速器」
 東海研の金曜セミナーにて、大強度陽子加速器計画に関する講演が行われた。6/21は安全グループ・中島サブリーダー他2名によるAGS加速器施設における国際共同実験の成果報告、 7/5は加速器グループ・山崎リーダーによる大強度陽子加速器開発に関わる報告を行った。会場一杯の参加者となるなど当計画への関心の高さが感じられた。
*クリックすると、大きく表示されます。

●『めざすゴールは危険ゼロ、進めよう職場の安全管理』!!
 全国安全週間の初日の7/1、建設予定地にてリニアック棟新築・他関連工事に係る建設業者合同の安全大会が開催され、平成18年度の建設終了までの災害ゼロが誓い合れた。 また、事前に募集・審査された安全標語、優秀作3点、佳作7点の表彰が行われた。優秀作の一例:見える危険はその場で潰せ!見えない危険は予知して防げ!
*クリックすると、大きく表示されます。

Copyright 2002 JAEA and KEK Joint Project. All rights reserved.