■ 大強度陽子加速器計画月報7月号より       (2004/7) 

●合同安全大会
 14日、南地区と中央地区の工事業者合同の安全大会が、南地区建設エリアにおいて34JV・業者、700人以上の参加の下開催された。 南地区災害防止協議会中川会長の挨拶の後、工事施主を代表して原研松崎建設部長とKEK窪田施設部課長補佐から訓話があった。 また、アトラクションのストレッチ体操ではインストラクタ−の動きに合わせようと参加者が体を動かした。 最後に中央地区災害防止協議会瀬古口会長が「自分の安全もさることながら、隣人の安全にも気遣って事故を無くしましょう」と挨拶、続いて安全シュプレヒコールが力強く行われた。
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●第1回利用者協議会
 16日、原研・上野でJ-PARC施設利用に関わる標記協議会が開催された。 協議会は高エネルギー、原子核、中性子、中間子、学術会議関連、核変換、産業界の19名の委員で構成され、委員長に東北大学・橋本治教授が選任された。 会議では諸報告の後、第2期中性子実験装置計画検討委員会委員候補、運営体制、ビームラインや実験装置の整備、ビームコミッショニング計画、利用料金の問題等について議論がなされた。

●第3回放射線等安全検討委員会・中性子源専門部会
 22日、東海研で近藤部会長(KEK共通基盤研究施設長)他5名の委員により標記専門部会が開催された。 今回は、施設安全グループから物質・生命科学実験施設(MLF)の放射線安全管理設備に関する報告がされた。 また、MLF開発グループからは、水銀ターゲット及び極低温水素循環システムに関わる安全設計等についての報告がなされ、委員による審議が行われた。

●埋蔵文化財発掘体験学習
 小中学生を対象に夏休みに入った26日と27日の2日間、昨夏同様に村松白根遺跡の発掘体験学習が実施された。発掘調査は昨年4月以降進められてきたが、来月末には終了予定で今回が最後の体験学習となった。 今回参加された94名は、建設工事の大型機器が動きまわる直ぐ脇の発掘調査地で、調査指導員の方々の言葉に耳を傾けながら、暑さを厭わず数百年タイムスリップした昔に想いを馳せて発掘作業を進めた。
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●50GeVMR(Main Ring)のモックアップ試験
 加速器組み上げ時のトンネル内状況を模擬したモックアップ試験の見学会が21-23日の3日間、日立市の日立埠頭工場で開催され100名近い見学者となった。 同試験では、50GeVMRの最小単位の基本構成品となる、実物の偏向電磁石、四極電磁石、ビームモニタ等を組み込んだ状況を構築し、組立ての確認と改良点の洗い出しを進めた。 また、トンネル壁等も模擬してトンネル内部での保守作業等で問題点が無いかの確認も行われた。
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●ニュートリノ新増設計画に関わる勉強会
 今年度から予算が認められ建設が始まる「ニュートリノ実験施設」が東海村議会・原子力問題調査特別委員会の勉強案件として取り上げられ、委員会による最初の勉強会が15日東海研において実施された。 当日は、J-PARC、ニュートリノ実験施設の概要説明や質疑応答の後、工事現場に近接するNUCEF屋上から全体を俯瞰した後、50GeV-A・B工区トンネル等建設現場の視察が行われた。 今後、原子力問題調査特別委員会が開催され、質問書が出される予定である。

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