J-PARCセンター
2008年12月23日
JーPARC MR加速成功
  2008年12月23日 17時34分に、JーPARC 50GeVシンクロトロン(MR(注1))は、当初の目標である30GeV(300億電子ボルト)までの陽子ビームの加速及び、アボートダンプ(試験のための陽子ビーム吸収体)への出射(取り出し)に成功しました。引続き、ビーム強度の増強と、ハドロンホールへの取り出し(2009年1月予定)、ニュートリノビームラインへの取り出し(2009年4月予定)に向けて調整を続けていきます。JーPARC加速器では、リニアック、RCS(注2)に引き続きMRでの加速成功ですべての加速器がそろったことになります。
  また、RCS(3GeVシンクロトロン)は、同日12月23日より利用開始となったMLF(物質・生命科学実験施設)(注3)へのビーム供給を行っています。このMRでの加速、出射の試験は、ビームを、MLF行き、MR行きと振り分けることにより、MLFへの連続ビーム供給と並行して実施されました。
  写真は加速および取り出しの成功後JーPARC中央制御棟で撮影したものです。JーPARCの加速器は、これらをはじめとする多くのスタッフの力を結集して運転されています。

  注1:MR = Main Ring
  注2:RCS = Rapid Cycling Synchrotron
  注3:MLF = Materials and Life science Facility


ビーム加速成功を喜ぶ関係者

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