J-PARCセンター
2008年12月23日
中性子・ミュオンビームの利用を開始
  J-PARCの物質・生命科学実験施設では3GeVシンクロトロンからの陽子ビーム受け入れ(出力4.3kW、25Hz、シングルバンチモード)を平成20年12月23日10時13分より開始、12時28分に加速器及び中性子源、中性子実験装置、及びミュオン源の準備を完了し、13:00より下記8本のビームラインにおいて公式実験課題の実施に移った。

  利用を開始した中性子実験装置(ビームライン)は、BL01(4次元空間中性子探査装置)、BL03(茨城県生命構造解析装置)、BL08(超高分解能粉末回折装置)、BL10(中性子源特性試験装置)、BL04(中性子核反応測定装置)、BL19(工学材料回折装置)、BL20(茨城県材料構造解析装置)及びミュオンD1(D1実験装置)である。 途中、14時ごろからの50GeVシンクロトロンの30GeV加速試験のためのビーム切り替えを行ったための一時中断(数十分程度)はあったものの順調な滑り出しとなった。
  年内は、装置実験グループ利用課題を先行させ、年明けから外部利用者による課題実験の実施をより充実させていく予定である。供用運転のスケジュールは、年内は26日明け方まで、年明けは1月15日から再開を予定している。

データ収集する研究員と利用開始を取材するNHK
ビーム利用が開始されたMLF
(第1実験ホール)

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