J-PARCセンター 2009年1月28日 |
JーPARC MRでの加速とハドロン実験施設への入射に成功 |
2009 年1月27日 19時35分に、JーPARC 50GeVシンクロトロン(MR(注1))は、陽子ビームを当初の目標である30GeV(300億電子ボルト)まで加速し、原子核・素粒子実験施設(ハドロン実験施設)への入射(取り出し)に成功しました。取り出されたビームは、ビームラインの最下流に設置されたビームダンプ(陽子ビーム吸収体)まで安定に輸送され、安全に吸収されました。
今後、試運転を継続しながら徐々に出力を上げ、本格的な利用運転(2009年2月予定)を開始し、大強度陽子ビームによって発生する二次粒子ビームを用いた素粒子物理学並びに原子核物理学の研究を推進していく予定です。加速器は引続き、ビーム強度の増強と、ニュートリノビームラインへの取り出し(2009年4月予定)に向けて調整を続けていきます。
写真は、取り出しの成功後にハドロン実験施設ビームライン制御棟で撮影したものです。JーPARCの加速器と実験施設は、これらをはじめとする多くのスタッフの力を結集して運転されています。
注1:MR = Main Ring
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ビーム取り出し成功を喜ぶ関係者 |
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