J-PARCセンター
2012年09月28日
超高圧中性子回折装置「PLANET」の完成披露式典 (9月27日) 
  物質・生命科学実験施設の中性子ビームラインBL11に高圧下における物性研究を行うため、中性子回折装置「PLANET」が、JAEA、愛媛大学、東京大学により建設され、10月から本格的な利用運転が開始される。今回、装置完成を祝い関係者による完成式典が開催された。



  「PLANET」は科学研究費補助金 新学術領域研究「高温高圧中性子で拓く地球の物質科学」 (領域代表者:東京大学名誉教授、愛媛大学特命教授 八木 健彦) 及び科学研究費補助金 学術創成研究「強力パルス中性子源を活用した超高圧物質科学の開拓」 (研究代表者:鍵 裕之) を資金として、物質・生命科学実験施設に建設された高圧実験専用の中性子粉末回折計である。PLANETは、地球上部マントル条件の20GPa,2000℃を大型のマルチアンビル高温高圧発生装置「圧姫」を用いて地上につくりだし、その条件に存在する含水鉱物等の構造を水に敏感な中性子を用いて調べることにより、地球内部、表層で起こる現象を理解しようとするものである。
  今回の完成式典では、領域代表の挨拶の後、建設に関わった業者の方々へ感謝状が授与され、国内外の研究者からPLANETに期待することが紹介された。その後、実験ホールに場所を移し、テープカット、記念撮影会および装置見学会が行われました。最後に、各社にPLANET完成記念飲料が配られました。


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