1. 目的 ANSTOは、20MWの出力である高性能研究炉「OPAL」を有し、各国から多くのユーザーを集め、日本と並びアジア・オセアニア圏における中性子科学研究の核の一つとして大きな役割を果たしています。OPALでは、中性子偏極技術の導入や重水素化試料合成ラボラトリーの運用などの開発を行ってきました。
一方、J-PARCでは、パルス当たりの中性子強度として世界最高性能を有する結合型モデレーターを開発するとともに、パルスを最大限利用できるチョッパーシステムと多重Ei入射法に代表される先進的な運用方法を編み出してきました。
今後の双方における技術革新に向け、互いの技術力と知見を吸収し、両施設の更なる開発促進を実現することを目的として、今般、この取決めの締結に至りました。 また、この取決めの締結後には、本年12月頃にJ-PARCセンターでワークショップを開催することを双方で合意し、これを皮切りに、今後の協力関係を強力に進めていきます。