J-PARCセンター
2015年8月4日
ANSTOと中性子科学分野の相互協力に関する取決めを締結
  
  高エネルギー加速器研究機構 (KEK) 、日本原子力研究開発機構 (JAEA) 及びオーストラリア原子力科学技術機構 (ANSTO) は、7月20日、オーストラリアのシドニーにおいて、中性子科学分野の相互協力に関する取決めを締結しました。

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  1. 目的
  ANSTOは、20MWの出力である高性能研究炉「OPAL」を有し、各国から多くのユーザーを集め、日本と並びアジア・オセアニア圏における中性子科学研究の核の一つとして大きな役割を果たしています。OPALでは、中性子偏極技術の導入や重水素化試料合成ラボラトリーの運用などの開発を行ってきました。

  一方、J-PARCでは、パルス当たりの中性子強度として世界最高性能を有する結合型モデレーターを開発するとともに、パルスを最大限利用できるチョッパーシステムと多重Ei入射法に代表される先進的な運用方法を編み出してきました。

  今後の双方における技術革新に向け、互いの技術力と知見を吸収し、両施設の更なる開発促進を実現することを目的として、今般、この取決めの締結に至りました。

  また、この取決めの締結後には、本年12月頃にJ-PARCセンターでワークショップを開催することを双方で合意し、これを皮切りに、今後の協力関係を強力に進めていきます。
  
  2. 今後の協力内容
  ▪ 中性子実験装置
  ▪ 中性子実験用試料環境装置とその関連技術
  ▪ 中性子検出器とその関連技術
  ▪ 中性子ビームライン機器
  ▪ 中性子偏極子
  ▪ シミュレーション技術、ソフトウェア開発
  ▪ 中性子源 (減速材) に関連した技術
  ▪ 施設の国際的共同利用のマネジメント
  ▪ その他両者が合意した関連項目
  
  3. 実施期間
  ▪ 署名日から5年間
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