B 今後の展開本研究の成果は、銅酸化物における高温超伝導に強磁性ゆらぎが関わっている可能性があることを新たに示したものです。今後は、どのように関わっているのかを詳しく調べることが重要です。本研究で示した強磁性ゆらぎの存在は、発見から30年以上に渡って行われてきた高温超伝導の研究に新たな道を示すものです。今後、高温超伝導の発現メカニズムを解明するための研究が加速して行くことが期待されます。
なお、本研究成果の一部は、以下の助成により得られたものです。
・文部科学省科学研究費補助金新学術領域研究「超低速ミュオンが拓く物質・生命・素粒子科学のフロンティア」 (課題番号:231080040)
・仁科加速器科学研究センター理研RALミュオン施設共同研究 (R516)
・高エネルギー加速器研究機構ミュオン共同利用実験課題 (No. 2015A0198, No. 2016B0121)
・東北大学学際高等研究教育院
※ 本成果の参加者は、他に以下のメンバーによって構成されています。
鈴木 謙介 (東北大学金属材料研究所 助教)
福永 泰 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻 大学院生)
川股 隆行 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻 助教)
野地 尚 (東北大学大学院工学研究科応用物理学専攻 助教)
宮崎 正範 (室蘭工業大学大学院工学研究科生産システム工学系専攻 助教)
幸田 章宏 (高エネルギー加速器研究機構 物質構造科学研究所 研究機関講師)