J-PARC加速器では、陽子の加速に高周波電場(注1)が用いられます。
陽子は高周波電場が作る安定領域(バケツ)の中でバンチと呼ばれるひと塊の集団となって加速されます。
RCSは2箇所のバケツを持ち、同時に2バンチまで加速することができます。
加速されたバンチは次にMRに送られます。
MRは9箇所のバケツを持ち、RCSから2バンチずつ4回受け取って、同時に8個のバンチを加速できるように設計されています。
この時バンチが入っていないバケツは「空きバケツ」と呼ばれます。空きバケツは、MRからバンチを取り出す際に用いる電磁石の磁場の立ち上がり時間を確保するために必要です。
注1:高い周波数で正負を交互に繰り返す電場のこと。RCS/MRで用いられる高周波電場の周波数はAMラジオ放送の周波数と同じ程度。
バンチについて図で示します。
下記ボタンでRCSの加速バンチ数とMRへの入射回数を設定し、[実行]ボタンをクリックしてください。