■ 大強度陽子加速器計画月報6月号より       (2002/6) 

●安全祈願祭
 6日に、リニアック棟建設工事に関わる5共同企業体と3施工業者の合同主催による安全祈願祭が、建設予定地の特設テント会場にて開催された。 原研・KEKの関係者が招待され、村松大神宮の宮司のもとに、一連 の安全祈願の祭事が行われた。写真は「鍬入れの儀」を行う、左から前田東海研所長、庄司建設部長、永宮プロジェクトディレクター。
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●利用者協議会
 東海研究所を会場に11日、京大原子炉実験所長 井上委員長他委員12名(国外1名)とオブザーバー9名の出席で2回目の利用者協議会が開かれた。 当プロジェクト及び各専門委員会活動の進捗状況、両機関の予算要求の状況等が報告されると共に、施設完成後の運営体制に関した議論及び建設予定地の視察が行れた。 運営に関しては実験施設の国際化及び今後の利用形態を見据えることが必要との提案等を受けた。
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●ビームチョッパー試験
 KEKリニアック棟で行われた 3MeV MEBTのビームテストにおいて12日、高周波チョッパーにより10nsec程度の速い立ち上がりを持つチョップビームを達成した。 3GeVシンクロトロン入射時のビームロスの低減化のためには、不可欠の技術と期待されていたもので、ビーム強度増大のために、大きな役割を果たすと思われる。(月報2001年12月号参照) 説明:MEBTのビーム位置モニターで測定したチョップビーム信号。ピーク電流24mA、チョップ周波数2MHz、チョッパー励振電力36kW。 (写真左:過渡状態部分は、324MHzのマイクロバンチ3個分程度、〜10nsec。写真右:チョップビーム幅300nsecの観測波形。実際のリング入射用ビーム幅は、450nsec程度となる)
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●「大電流・高輝度負水素イオン源の開発」に有功賞
 当計画のリニアックイオン源の開発で優秀な研究成果を納めた小栗、長谷川、富澤、奥村氏4名が、28日、原研の所内表彰を受けた。
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●松伐採後の東海研中央地区
 同地区施設建設予定地の松伐採がほぼ終了し、25日からそれら材木、抜根等のチップ化作業が3GeVシンクロトロン棟予定地で開始された。チップ材は、敷地内で造成法面保護等に有効利用する。
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●Na特別研究棟の解体作業
 リニアック棟建設予定地には、いくつかの施設があったが、今回それら施設の解体作業を実施し、6月末現在瓦礫の搬出を進めている。

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