■ 大強度陽子加速器計画月報8月号より       (2002/8) 

●3GeVシンクロトロン棟の実施設計
 線形加速器からの陽子を3GeV(光速の約97%)にまで加速し、物質生命科学実験施設、 50GeVシンクロトロンにビームを送り出す3GeVシンクロトロンの実施設計を終了した。 今後、必要な修正を行った後に発注を行い、今年12月の工事着手を目指す。
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●中性子利用ワークショップ
 8月2日、KEKを会場にナノ構造WSを、続いて9-10日には原研を会場に非弾性散乱WSを開催した。 2日のWSでは、プロジェクトチームが提案する大強度小角散乱装置等について、 また、9-10日のWSでは高分解能チョッパー分光器等の基本仕様の説明や、ユーザーが目指すサイエンスの説明等が行なわれた。 これらWSにおいて、提案する装置が広範なユーザーの要求に対応したものであることが確認された。
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●リニアック技術研究会
 8月7日〜9日、京都府民総合交流プラザ「京都テルサ」において、第27回リニアック技術研究会が開催された。 参加者は約240名で、国内の加速器分野に関して、現状報告から最新の研究成果など幅広い発表が行われた。 当計画関連では、招待講演によるリニアック各加速器機器・施設開発状況の報告をはじめ、講演・ポスター発表を合わせ10件以上の報告を行った。 当計画は加速器プロジェクトとして高い関心を集めており、活発な討論が行われた。

●大強度陽子加速器施設建設に係る宿懇話会
 8月24日、宿区役員等及び東海村、原研、KEKの関係者による懇話会を開催し、施設建設の進捗状況、植栽計画等について説明を行った。 今後、毎年2回程度、開催する。

●リニアック棟新築工事
 8月末現在、工事に着手してから5ヶ月が経過した。 本工事及び周辺外構工事等では、手堀りによる既存埋設配管等の位置確認作業等を実施し、本工事もほぼ予定通りに進められている。 (写真左:リニアック棟西側カルバート共同溝設置工事。写真中:リニアック棟周回構内道路整備工事。写真右:リニアック棟一次造成工事)
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●警備用道路整備
 東海研究所南地区周辺をめぐる、国道245号〜南地区〜村松海岸の全長約2.5kmに亘る警備用道路の整備を進めた。 国道〜村松晴嵐の碑までの間は、透水性アスファルト舗装を行い、片側のフェンスを撤去して擬木外柵を設置した。
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