■ 大強度陽子加速器計画月報1月号より       (2003/1) 

●安全祈願祭
 20日に50GeV加速器建設予定地において、KEK発注工事に関する安全祈願祭が工事関係者によって執り行われた。 写真は「鍬入れの儀」を行う、左からKEK木村物構研所長、永宮プロジェクトディレクター、 KEK中村管理局長。
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●高性能多層膜スーパーミラーの開発
 原研では、中性子源からの中性子ビーム輸送効率向上を目指して、高性能スーパーミラーの開発を実施している。 このたび、(株)ニコンとの協力によりイオンポリッシュ法による多層膜界面の超平滑化に成功し、 ニッケルミラーに比べて3倍の臨界角を有し反射率が90%以上の世界最高性能のスーパーミラーを開発することに成功した。 今後は、量産化に向けた整備を進める。
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●324MHzクライストロンの製作
 50KeVから200MeVまでの線形加速器の高周波源として使用される実機クライストロンの製作が進められている。 本機は、Longパルス型の世界最大級の出力を有するもので、2005年8月末のリニアック建家竣工にあわせて16台を製作する計画。 製作品については動作特性評価やパワー伝送系の評価試験等が実施されている。
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●第3回利用者協議会
 22日、東海研究所において開催された利用者協議会では、施設の建設状況、各委員会活動の報告等、また、施設建設後の運営体制に関する議論が行われた。

●『東海村の森から世界の森へ』宮脇昭氏講演会開催
 11日、東海会館において、横浜国立大学名誉教授・(財)国際生態学センター研究所長・宮脇昭氏による森林再生についての講演会を、東海村後援で開催した。 「ふるさとの木によるふるさとの森づくり」をスローガンに生態学的な調査に基づき地域全体の協力を得た防災・環境保全林を作り上げた実績が紹介され、本物の森作りを説かれた。 約250名の参加者からは大変有意義な内容だったとの感想が多数あった。
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●原子核素粒子物理研究に関する Letter of Intent(LoI)
 標記LoIの募集がこのほど締め切られ、30課題の応募があった。 日本、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど20ヶ国・地域から総計400人以上の研究者が著者として名を連ねている。 今後、原子核素粒子実験施設委員会で実験提案に対する検討が行われる。

●第2回宿懇話会
 23日に宿懇話会を実施した。東海研究所の中央・南地区の建設工事状況、南地区で実施している埋蔵文化財の試掘調査中間報告と本格調査スケジュールの説明、 宮脇氏講演の森林再生構想や当施設植栽計画に関わる意見交換等が行われた。

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