■ 大強度陽子加速器計画月報5月号より       (2003/5) 

●村松の森作りフェスティバル
 17日、東海研究所施設見学会の一環として、J-PARCエリアにおいて植樹祭が開催された。 国際生態学センター宮脇研究所長の植樹指導の下、リニアック棟脇道路沿いの法面約4,500m2にシイ、タブ、カシ類全15種類の苗木、約9,000本が植えられた。 当日は、村上東海村長、地元小・中学生をはじめ一般の方々約900名の参加があった。
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●ICANS-XVI
 12-15日、ドイツにおいて先進的核破砕中性子源に関わる国際協力会合・ICANS-XVIが開催され、 J-PARC計画、1MW中性子源施設設計や分光器、デバイス等の研究成果について発表を行った。 国際的な中性子コミュニティに対し直接に、J-PARCの着実な推進と幅広い日本の研究活動の現状を発信した。
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●ビーム輸送系用電磁石の磁場測定
 3GeVシンクロトロンから物質・生命科学実験施設への陽子ビーム輸送系を担当する原研のグループは、実機電磁石の磁場分布測定を5月上旬より本格的に原研内で開始した。 測定では、磁場測定範囲を設定することでセンサーの走査、データの収集が自動的に行われる。
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●中性子利用研究に関わる情報交換
 27日、フランスグルノーブルのILL所長Dr.C.Carlile氏と中性子利用研究に関わる情報交換が行われた。 ILLでは、近接のESRF 放射光施設及び分子科学研究所等との間で複合的連携研究を実施し、 バイオ・ナノテク研究分野での展開を図っているなど、今後J-PARCで整備される実験施設の参考となる興味深い話があった。

●ドリフトチューブリニアック(DTL)性能試験
 KEK陽子リニアック棟で進められているリニアック最上流部のビーム試験では、DTL第1タンク(約20MeV)の性能試験が開始された。 今回、低電力試験を実施し電場分布が1%の精度で一様なことが確認され、今後、大電力投入試験等を進める。
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●J-PARC運営会議
 6日、東海研にて運営会議が開催された。新年度になり一部の委員が交代した。施設使用許可申請方式や両機関の経費負担についての協議が行われた。 また、15年度予算状況、加速器や施設関連の建設状況、南地区の埋蔵文化財関連の報告等があった。

●第1回ニュートリノ国際共同実験グループ全体会議
 6-7日、KEKでニュートリノの第1回国際共同実験グループ会議が開催された。 12カ国、約50人の共同実験者が参加、実験代表者に京大の西川公一郎教授が選出された。 また、実験グループ内にはビームライン、前置検出器の設計、建設等に関わる検討ワーキンググループが組織された。

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