■ 大強度陽子加速器計画月報9月号より       (2003/9) 

●第2回中性子源テクニカルアドバイザリー委員会(N-TAC2)
 24-26日、KEKにてN-TAC2が開催された。第1回委員会での助言を反映し物質・生命科学実験施設の核破砕中性子源設計等を行いそれら結果について報告した。 また、原研が進めている水銀ターゲットのピッティング現象の定量的な解明については高い評価と、今後の詳細設計に向けた貴重な助言等が得られた。
*クリックすると、大きく表示されます。

●ドリフトチューブリニアック(DTL)の大電力試験
 リニアックの上流部を構成するDTLの1号機について大電力試験を実施した。 DTL空洞の単体定格であるピーク電力1MW、パルス幅600マイクロ秒、繰り返し50Hzの性能が十分に得られることが確認された。今後、更にピーク電力を増強させた試験を進める。
*クリックすると、大きく表示されます。

●J-PARC建設地の航空写真
 J-PARC施設の建設は、現在、加速器を収納するための地下トンネル工事や建物の基礎工事が主体となる大規模な土木工事が行われている。 また、南地区の「村松白根遺跡」は茨城県教育財団により発掘調査が継続中である。
*クリックすると、大きく表示されます。

●「J-PARC・NP実験施設でのストレンジネス核物理」シンポジウム
 10日、日本物理学会秋季大会(宮崎)において標記シンポジウムが開催された。 50GeVシンクロトロンからの遅い取り出しビームを作ったストレンジネス核物理およびそのために必要な実験施設について、実験・理論双方からの多数の参加者により活発な議論が行われた。

●KEK一般公開「J-PARC関連」
 15日、KEK一般公開が開催され昨年より多い約3900人の来場者があった。小柴昌俊東大名誉教授の講演を始め各施設公開会場は大盛況であった。 J-PARC関連では、国際交流棟でプロジェクト全体に関わる展示やKEK随所で関連研究・施設の公開が行われた。一般公開に関する詳細な報告は下記HPを参照のこと。 (http://www.kek.jp/newskek/2003/sepoct/openhouse2003.html
*クリックすると、大きく表示されます。

●放射線等安全検討委員会専門部会 −第1回中性子源専門部会−
 12日、東海研で標記部会が開催された。部会は、近藤KEK共通研究施設長を部会長とした7名で構成される。 部会では水銀ターゲット・核破砕中性子源施設で想定させる異常事象に対する設計の妥当性、放射線安全等の観点から周辺環境に影響を及ぼさないこと等、施設設計の安全性について審議される。 今回は施設の概要、今後の部会スケジュール等についての説明がされた。今後の部会での審議内容は1年以内に報告書としてまとめられる。
*クリックすると、大きく表示されます。

Copyright 2003 JAEA and KEK Joint Project. All rights reserved.