●核破砕中性子源の開発で研究協力 |
原研は、J-PARCに使用する核破砕中性子源の開発などをめぐり、13日に米国エネルギー省(DOE)と研究協力の取決めを締結した。
核破砕中性子源施設(SNS計画:平成18年夏稼動予定)の建設を進めるオークリッジ国立研究所と、陽子加速器、核破砕中性子源、中性子実験装置の三つのテーマで協力し合うこととなった。
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●原子核素粒子実験施設のビームダンプ冷却 |
標記ビームダンプは、0.75MW(50GeV・15μA)のパワーを持つビームを吸収するため、膨大な熱を発生する。そのため効率の良い冷却が必要となる。
今回、ビームを吸収する銅の表面に溝加工・SUS配管を施し、溶射材でそれらの接着・熱伝達係数の向上を狙った。また、SUS管にシームレス管を用い水漏れや腐食潰食を防いでいる。
これまで良好に溶射ができることを確認し、今後試験を進めていく。
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●リニアック棟地上建家工事 |
J-PARC建設工事で、リニアック地上建家の鉄骨組立て工事が12日に開始された。建家は全長約330m、幅約48m、高さ13mで、施設竣工は平成17年3月末の予定となっている。
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●超耐放射線性電磁石 |
原子核素粒子実験施設では、ビームラインに設置される機器類はきわめて高い放射線場に曝される。
このため同建設グループでは有機材料を全く使用しない超耐放射線性電磁石の開発を進め、今回、無機材のみを用いた電磁石を完成させた。今後、磁場測定を開始する。
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●低放射化コンクリート |
陽子加速器は地中深くに建設されるコンクリート製トンネル内に設置される。
加速器の運転に伴い、加速器機器等の放射化に加えて、トンネルのコンクリート壁が放射化される場所では、運転停止中のメンテナンス作業が困難になることが予想される。
そのためJ-PARCでは作業者の被ばく低減を目的として、特にビームロスの大きい箇所に限定して、石灰岩を骨材として用いた低放射化コンクリートをトンネル壁に採用した。
(被ばく低減を目的とした低放射化コンクリートの採用は世界で初めてである)
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