●第11回運営会議 |
3日、柏市のザ・クレストホテル柏を会場に運営会議が開催され、運営会議、IAC等のメンバー交代、ニュートリノ実験施設建設計画等が報告された。
今回、施設完成後の運営体制について原研、KEK双方の検討結果が持ち寄られ、今後、松下KEK物質構造科学研究所副所長を委員長とし、
横溝東海研副所長を副委員長とする運営体制検討会で、具体案を8月を目途にまとめることとなった。
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●残留ガスビームプロファイルモニターの開発(RGBPM) |
原子核素粒子実験施設では、50GeVシンクロトロンからの遅い取出しによる陽子ビームの空間分布測定用に、
ビームの通過で残留ガスが電離されてできるイオン対を、電場によって収集することでビームの空間分布を非接触で測定する標記モニタを開発している。
これはビーム軸を遮るモニタは、大強度ビーム下での焼損、大きなビームロスが考えられ、それらを抑える必要があるためである。
現在、KEK-PSでビーム試験が進められ、上流のステアリング磁石によるビーム位置依存性が確認された。今後は、ビーム幅を正確に測定できるよう装置を改良する予定である。
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●3GeVシンクロトロン棟建設工事 |
施設は、地下約15mに加速器が設置される一周約350mの主トンネルとその真下に電磁石電源ケーブル等が通るサブトンネルが、
また、それらトンネルの内側には、電磁石電源、空調機器、制御機器等が設置される地下2階、地上1階、総床面積10,234m2の本棟が建設される。
現在、来年4月竣工に向けて建設工事が順調に進められている。
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●実機四極電磁石(QM)1号機が完成 |
3GeVシンクロトロンで使用される四極電磁石は4種類あり、全部で60台製作される。
今回、四極電磁石の最大ボア直径f410mmと最小ボア直径f290mmの2種類について各1号機が完成し、東海研HENDEL棟大実験室に搬入された。
今後、量産機の受け入れに備えて本電磁石を用いた各種測定試験が進められる。
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●遮蔽一体型磁石モックアップ試験 |
原子核素粒子実験施設T1標的下流の大型真空槽中に設置されるコリメータや二次ビームライン磁石は、それぞれ上部の遮蔽体と一体で出し入れする構造になっている。
現在そのような一体型磁石モジュールとその周りの躯体構造のプロトタイプを、KEK-PS東カウンターホール一次ラインモックアップ内に構築し、
クレーンの遠隔操作による位置出し・設置のテストを行っている。今後、この結果を基に実機の設計製作を進める予定である。
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