J-PARCセンター 2012年11月28日 |
第1回J-PARCコロキウム開催 (11月20日) LHC時代における質量の起源 〜ヒッグス粒子を探し求めて〜 |
第1回J−PARCコロキウムをいばらき量子ビーム研究センターで開催。講演内容は、欧州合同原子核研究機構 (CERN) で進められている、全ての素粒子に質量を与えると考えられている「ヒッグス粒子」などの新粒子探索実験について。講師に、欧米の研究者らが多数参加するCERNのCMS (Compact Muon Solenoid) 実験チームの前リーダーであるGuido Tonelli博士 (イタリア・ピサ大学教授) を招き、物理学の『標準理論』で存在が予言され、唯一見つかっていなかった素粒子、『ヒッグス粒子』の発見に至る経緯、質量の起原や宇宙創成の謎の解明など、『ヒッグス粒子発見』による新たな科学の進展、さらには標準理論を超える新たな物理への期待について、ひじょうに興味深いお話を伺うことが出来た。
なお、CMS 実験は、スイスとフランスの国境にまたがる大型粒子衝突型加速器「LHC」にて行われている 2つの国際研究グループが進めている高エネルギーフロンティア実験の一つで、CERNは2012年7月4日には、この2つの実験でヒッグス粒子とみられる素粒子の存在を観測したと発表している。 |
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