物質・生命科学実験施設の運転再開予定に関するお知らせ
11月24日にお知らせしました中性子標的容器 (以下、標的容器) の不具合による、物質・生命科学実験施設 (MLF) の運転休止につきましては、利用者の皆様に大変なご迷惑とご不便をおかけしており、改めてお詫び申し上げます。
不具合を起こした標的容器については、現在、原因箇所を特定するための調査を継続しております。不具合の原因について、可能な限り調査を行い、今後の安定運転に役立てていきます。
次に使用する標的容器に関しましては、過去に安定した運用実績のある標的容器と同等の性能を有する標的容器を選定予定ですが、設計上の受け入れビーム出力が低く設定されているため、低出力 (200kW) での利用運転となる見込みです。当該容器は、健全性を改めて確認するために製造メーカに搬出しており、各種試験 (寸法検査、耐圧試験、気密試験、超音波探傷試験) を実施し、併せて総合評価を行なっているところです。これらの試験・評価終了後、標的容器の交換作業を行う予定です。
今後の運転再開予定に関しましては、2月初旬に中性子標的へのビーム受け入れによる調整運転開始、2月中旬の利用運転再開を目指して総力をあげて取り組んでいるところです。皆様には今しばらくご不便とご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解くださいますようよろしくお願い申し上げます。
平成27年12月25日J-PARCセンター長齊 藤 直 人
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