物質・生命科学実験施設

中性子実験装置の仕様

中性子実験装置の仕様
BL01 4SEASONS BL14 アマテラス
BL02 DNA BL15 大観
BL03 iBIX (茨城県) BL16 SOFIA
BL04 ANNRI BL17 写楽
BL05 NOP BL18 千手
BL06 VIN ROSE BL19
BL08 SuperHRPD BL20 iMATERIA (茨城県)
BL09 SPICA BL21 NOVA
BL10 NOBORU BL22 RADEN
BL11 PLANET BL23 POLANO
BL12 HRC    

実験装置配置図も併せてご確認ください。


【BL01】 4SEASONS

1.装置名称 4次元空間中性子探査装置(4SEASONS・四季)
2.装置の目的・概要 スピン系および格子系の動的性質を運動量-エネルギーの4次元空間にわたって高効率で観測することにより高温超伝導物質およびその関連物質などで見られる新奇な現象の解明を目指す装置
3.装置責任者 梶本亮一(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 中村充孝(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL01
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 入射エネルギー範囲 5 < Ei < 300 meV
5.4 検出器角度範囲 水平: -35° 〜 91°
垂直: -25° 〜 27° (供用開始時)
水平: -35° 〜 130°
垂直: -25° 〜 27° (完成最終時)
5.5 エネルギー分解能
(ΔE⁄Ei)
>5 % (@ E = 0 meV)
5.6 中性子強度
(試料位置での中性子束@1MW)
1×105 n⁄s⁄cm2(@Ei = 50 meV, ΔE⁄Ei = 5 %)(計算値)
5.7 必要な試料のサイズ、体積 2×2×2 cm3 
5.8 試料環境・機器 ヘリウム循環型冷凍機(5-300K)。
高温オプションにより600Kまで可能。
ラジアルコリメータ(使用条件はお問い合わせ下さい)

情報更新:2016/02/16



【BL02】 DNA

1.装置名称 ダイナミクス解析装置(DNA)
2.装置の目的・概要 ダイナミクス解析装置DNAは,本邦初めてのSi完全結晶ウエハを結晶アナライザーに用いる背面反射型逆転配置飛行時間型分光器である.原子,分子,スピンのナノ秒オーダーの運動を測定する目的で,約1 micro eVの高エネルギー分解能を実現することを目指している。期待される研究分野として,生体物質の機能解明,高分子等のソフトマター物質,電池材料,触媒材料等の機能性材料の開発,磁性物質の研究等が検討されている.
3.装置責任者 川北 至信(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 松浦 直人(総合科学研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL02
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 アナライザー結晶と反射指数(解析エネルギーEf) Si <111>(2.02 meV), Si <311>(7.4 meV)
5.4 アナライザーブラッグ角度 ~87.5 [deg.]
5.5 測定角度範囲 水平: -164° 〜 +164° ,垂直:-14°;+20°(計画中)
5.6 エネルギー分解能 1.6 µeV  (弾性散乱位置) :Si <111>
7 µeV  (弾性散乱位置): Si <311> (計画中)
5.7 運動量範囲 0.08 < Q < 1.98 [Å-1]: Si(111)
1.04 < Q < 3.79 [Å-1]: Si(311) (計画中)
5.8 エネルギー範囲 -40 <E < 100 (µeV) :Ef 近傍の1パルス入射の場合
-600 < E < +600 (µeV) : 3スリットでチョッパーを3位相で測定した場合
5.9 必要な試料のサイズ、体積 1×1×1 cm3
5.10 試料環境・機器 ヘリウム循環型冷凍機を用いたトップローディング式クライオファーネス(4-600K)

情報更新 2018/6/8



【BL03】 iBIX

1.装置名称 茨城県生命物質構造解析装置(iBIX)
2.装置の目的・概要 有機物質・タンパク質などの単結晶構造を精密に解析するための中性子回折装置
3.装置責任者 日下勝弘(茨城大学 フロンティア応用原子科学研究センター)
4.装置副責任者 山田太郎(茨城大学 フロンティア応用原子科学研究センター)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL03
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 d範囲 0.35〜50Å
5.4 分解能 (最大格子長amax @最小面間隔dmin) amax=135Å、@dmin=1.2Å
5.5 中性子強度(試料位置での中性子束@1MW) 7.0×107 n/s/cm2
5.6 必要な試料のサイズ、体積 タンパク質の5mm3の結晶なら、6日間程度で解析に必要なデータの収集が可能
有機化合物の2mm3の結晶なら、3日間程度で解析に必要なデータの収集が可能
(算出条件:検出器台数14台、加速器出力200kW)
(試料の要件:タンパク質の格子長は3辺とも100Å未満だが、1辺のみなら200Å程度まで測定可能)
5.7 試料環境・機器 低温ガス(N2,He)吹付け装置
6.その他の特徴・利用に関する注意など なし


【BL04】 ANNRI

1.装置名称 中性子核反応測定装置 (ANNRI)
2.装置の目的・概要 パルス中性子と反応した即発γ線を測定することにより、核データ測定、元素分析や宇宙核物理等の原子核科学に関する研究を行う装置。
3.装置責任者 木村 敦 (日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 瀬川 真理子(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL04
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 中性子エネルギー範囲 En > 0.0015eV
5.4 検出器 Ge検出器 (21.5m)
NaI(Tl)検出器 (28m)
5.5 中性子強度 (試料位置での中性子束@1MW) 試料位置21.5mの場合、
4.3×107 n/cm2/s 1.5 meV < En < 25 meV
9.3×105 n/cm2/s 0.9 eV < En < 1.1 eV
1.0×106 n/cm2/s 0.9 keV < En < 1.1 keV
5.7 試料のサイズ 21.5mの試料位置では最下流のコリメータで試料に合わせて 22, 15, 7, 6 mmφに調整可能

情報更新:2018/6/8



【BL05】 NOP

1.装置名称 中性子基礎物理光学実験装置(NOP)
2.装置の目的・概要 パルス中性子を用いた基礎物理、中性子光学の研究を主目的する。 NOPビームラインは、一本の中性子ビームをスーパーミラー・ベンダーにより三分岐して、低発散ビーム、非偏極ビーム、偏極ビームを供している。
3.装置責任者 三島 賢二 (高エネルギー加速器研究機構)
4.装置副責任者 猪野 隆 (高エネルギー加速器研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL05
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 中性子波長 2Å〜9Å
5.4 ビームサイズ
(16 m位置、高さ×幅)
低発散ビームブランチ 80 mm × 20 mm
非偏極ビームブランチ 55 mm × 45 mm
偏極ビームブランチ 80 mm × 50 mm
5.5 中性子強度
(16 m位置、@1 MW)
低発散ビームブランチ 5.4×104 n/s/cm2
非偏極ビームブランチ 9.4×107 n/s/cm2
偏極ビームブランチ 3.9×107 n/s/cm2
5.6 ビーム発散角
(16 m位置)
低発散ビームブランチ 5.4×10-2 µstr
非偏極ビームブランチ 1.0×102 µstr
偏極ビームブランチ 1.9×102 µstr
5.7 平均偏極率 偏極ビームブランチ 96%
5.8 機器 低発散ビームブランチ用中性子ビーム成形B4Cスリット(7.5 m位置と12 m 位置)
非偏極、偏極ビームブランチ用中性子ビーム調整B4Cスリット(12 m 位置)
UCN発生用ドップラー・シフター
6.その他の特徴・利用に関する注意など NOPビームラインの実験エリアは遮蔽体で覆われていないため、中性子を散乱させる、あるいはガンマ線等の放射線を生じる実験環境を用いる場合は、専用の遮蔽体が必要となる。

情報更新:2015/04/24



【BL06】 VIN ROSE

1.装置名称 中性子共鳴スピンエコー分光器群(VIN ROSE)
2.装置の目的・概要 中間相関関数I(Q,t)を直接評価する事が可能で、ピコ秒からの広い時間領域の原子分子ダイナミクス測定が可能。
3.装置責任者 遠藤 仁
4.装置副責任者 瀬戸 秀紀
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL06
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 中性子波長 λ=0.3〜0.7nm
5.4 散乱角 2θ = 0 〜15°
5.5 測定可能偏極反射率 R>1.0-5
5.6 フーリエ時間 1〜500 ps (試料ー検出器1.2m, 最大実効振動数:200kHz)
5.7 検出器 二次元シンチレーション検出器
5.8 試料環境 現在は室温近傍の試料のみ。
6.その他の特徴・利用に関する注意など 現在はMIEZE分光器でかつ反射率測定型のみが利用可能です。ご希望の方は必ず事前に装置責任者へお問い合わせください

情報更新:2017/05/08



【BL08】 SuperHRPD

1.装置名称 超高分解能粉末回折装置 (SuperHRPD)
2.装置の目的・概要 パルス中性子を用いて高分解能で物質の結晶構造を調べる装置
3.装置責任者 鳥居 周輝 (KEK, 物質構造科学研究所/J-PARCセンター))
4.装置副責任者 齊藤 高志 (KEK, 物質構造科学研究所/J-PARCセンター)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL08
5.2 モデレータ種類 非結合ポイズン型モデレータ
5.3 d範囲 0.3 - 4.0 Å(高角バンク:150 ≤ 2θ ≤ 175 deg)
0.4 - 7.5 Å(中角バンク:60 ≤ 2θ ≤ 120 deg)
0.6 - 45 Å(低角バンク :10 ≤ 2θ ≤ 40 deg)
5.4 分解能 (Δd/d) 最高分解能 0.03 % (2θ>172 deg)
0.1 - 0.15 % (高角バンク:150 ≤ 2θ ≤ 175 deg)
0.4 - 0.7 % (中角バンク:60 ≤ 2θ ≤ 120 deg)
0.7 - 3.0 % (低角バンク :10 ≤ 2θ ≤ 40 deg)
5.5 中性子強度
(試料位置での中性子束@1MW)
1.0×107 n/s/cm2
5.6 必要な試料のサイズ、体積 3 cc
5.7 試料環境・機器 自動試料交換機 (室温、10試料)
ヘリウム循環型冷凍機 (4 - 300 K)
トップローディング型cryofurnace(5 - 800 K)
高温炉 (~1223 K)
6.その他の特徴・利用に関する注意など なし

情報更新:2022/8/3



【BL10】 NOBORU

1.装置名称 中性子源特性試験装置(NOBORU)
2.装置の目的・概要 NOBORUでは、様々な検出器やデバイス、新たな実験手法、そして高エネルギー(MeV)中性子照射に適した中性子環境を提供しています。
3.装置責任者 及川健一 (日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 原田正英 (日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL10
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレータ
5.3 利用波長範囲 λ < 10.5 Å (25Hz)
5.4 分解能 (Δλ/λ) 0.33%
5.5 中性子強度
(試料位置での中性子束@1MW)
4.8×107 n/s/cm2 (< 0.4 eV) (試料位置L1=14.0m)
1.2×107 n/s/cm2 (> 1 MeV)
1.2×106 n/s/cm2 (> 10 MeV)
5.6 ビームサイズ
(試料位置)
最大 10×10 cm2
5.7 試料環境・機器 中性子ビーム成形B4Cスリット2台 (L= 7.1 m & 12.7 m)
フレームオーバーラップチョッパー1台 (L= 7.2 m)
冷中性子・熱外中性子・γ線強度減衰用フィルター挿入装置 1台 (L= 7.4 m)
4穴選択式ロータリーコリメータ1台 (L= 8.0 m)
5軸ゴニオメータ1台(φ300mmテーブル、耐荷重20kg)
6.その他の特徴・利用に関する注意など コリメータ比を選択可 (L/D = 140, 190, 600, 1875)
鉄コリメータ使用による小さいビーム発散角
様々な実験機器の設置が可能な試料周囲の実験空間 (2.5(W)×3.5(L)×3.0(H)m3
10cm角鉄立方体まで使用可能な重厚な遮蔽
実験計画にあたっては、装置担当者にご相談ください。

情報更新:2015/09/18



【BL11】 PLANET

1.装置名称 超高圧中性子回折装置 (PLANET)
2.装置の目的・概要 高温高圧極限環境下における結晶及び液体、ガラスの構造解析を目的とした粉末回折装置
3.装置責任者 服部高典(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 佐野亜沙美(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL11
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレータ
5.3 中性子波長 0.3 〜 5.8 Å (1st frame)
5.4 d範囲 0.2 〜 4.1 Å (1st frame), 0.2 〜 8.2 Å (2nd frame)
5.5 試料位置での中性子強度 1.0 ×108 n/s/cm2 ( @ 1 MW, 標準モード)
0.3 ×108 n/s/cm2 ( @ 1 MW, 高分解能モード)
5.6 分解能 (Δd/d) 0.6%(標準モード)
0.4%(高分解能モード)
5.7 ビームサイズ
(試料位置)
最大 15 mm × 15 mm
5.8 検出器範囲 90度検出器バンク(水平90±11.3度、垂直0±34.6度)
5.9 試料環境・機器 6軸型マルチアンビル高圧発生装置「圧姫」(20GPa, 2000 K)
パリエジンバラプレスVX4 (20GPa, 室温)
低温高圧プレス (5GPa, 77K)
ラジアルコリメータ(3mm幅及び1.5mm幅)
6.その他の特徴・利用に関する注意など  

情報更新:2014/10/14



【BL12】 HRC

1.装置名称 高分解能チョッパー分光器 (HRC)
2.装置の目的・概要 物質の磁気励起や格子振動などの素励起を比較的高いエネルギーの中性子を用いて高分解能で測定する中性子非弾性散乱装置
3.装置責任者 伊藤 晋一 (高エネルギー加速器研究機構)、益田 隆嗣 (東京大学)
4.装置副責任者 植田 大地(高エネルギー加速器研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL12
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレーター
5.3 中性子エネルギー 3 < Ei < 500 meV
5.4 散乱角 水平 3° ~ 62° (L2=4m), -31°~-13° (L2=4m), -5.1°~-0.6° (L2=5.2m)
垂直 ±20° (L2=4m), ±4° (L2=5.2m)
5.5 中性子強度 (試料位置での中性子束@1MW) 1x105 n/s/cm2 (ΔE/Ei=2.5%)
5.6 エネルギー分解能 ΔE/Ei ≥ 2% (@E=0meV) (Eiによる)
5.7 最大試料サイズ 4×4 cm2
5.8 試料環境・機器 GM冷凍機(4 - 300K) (最低温は試料による)
1K冷凍機(1-300K)(試料交換に2日必要)
超伝導磁石(最大磁場5T、2K - 300K):申請前にビームラインチームメンバーに相談すること。1月〜4月のみ利用可能。
圧力セル(シリンダータイプ、最大圧力1.2GPa):申請前にビームラインチームメンバーに相談すること。1月〜4月のみ利用可能。ビームラインチームとの共同研究であることを条件に利用を可とする
装置情報HRC Experiment Support Web Page

情報更新: 2022/10/11



【BL14】 アマテラス

1.装置名称 冷中性子ディスクチョッパー型分光器(愛称:アマテラス)
2.装置の目的・概要 原子、分子、磁性の動的性質を比較的低いエネルギー領域において運動量-エネルギー空間を高分解能で走査する非弾性散乱装置
3.装置責任者 中島 健次(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 河村 聖子(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL14
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 入射エネルギー範囲 1 < Ei < 80 meV
5.4 検出器角度範囲 水平: 5 deg 〜 110 deg、垂直: -16 deg 〜 23 deg(現状)
水平: -40 deg 〜 136 deg、垂直: -16 deg 〜 23 deg (完成最終時)
5.5 エネルギー分解能(ΔE/Ei) Ei<3meVで最高1%程度
Ei<20meVで最高2-3%程度
Ei<80meVで最高4-5%程度
(現状値であり、今後機器調整の進捗に応じて向上する予定)
5.6 中性子強度 (試料位置での中性子束@1MW) 3 ×104 n/s/cm2  (@Ei =20 meV, ΔE/Ei=1%)(予想値)
5.7 標準的な試料のサイズ 1φ×2 cm3 の領域でビームを最適化しています。
5.8 試料環境・機器 ボトムローディング式ヘリウム循環型冷凍機(5-300 K)
トップローディング式ヘリウム循環型冷凍機(7-300 K)
高温スティック(T < 500 K)
その他、共通機器も利用可能。

情報更新:Oct-2017



【BL15】 大観

1.装置名称 中性子小角・広角散乱装置(大観)
2.装置の目的・概要 金属、磁性体、超伝導体、ソフトマター、生体高分子などの様々な対象のサブナノからミクロンスケールの平均構造や構造揺らぎを高効率・高精度に観測する装置
3.装置責任者 鈴木 淳市(総合科学研究機構)
4.装置副責任者 高田 慎一(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL15
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 利用波長範囲 約0.05〜0.8nm(非偏極中性子)
5.4 Q範囲 約5×10-2〜100nm-1(非偏極中性子)
5.5 ビームサイズ 10mm×10mm(標準)
5.6 試料環境・機器 試料交換機(10試料、温度範囲:-25〜125℃)、4K冷凍機、1T電磁石、等
詳細情報(PDFファイル)
6.その他の特徴・利用に関する注意など Q範囲の目標値:
約5×10-3〜200nm-1(非偏極中性子)
約5×10-3〜25nm-1(偏極中性子)

情報更新:2014/06/01



【BL16】 SOFIA

1.装置名称 ソフト界面解析装置 (SOFIA)
2.装置の目的・概要 多様な環境下における物質界面の構造を多次元かつ短時間でとらえる
3.装置責任者 山田 悟史 (高エネルギー加速器研究機構)
4.装置副責任者 根本 文也 (高エネルギー加速器研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL16
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 利用波長範囲 0.2 nm < λ < 0.88 nm (single frame mode)
0.25 nm < λ < 1.76 nm (double frame mode)
5.4 散乱角 θ < 6 deg.
5.5 測定可能反射率 R > 10-7
5.6 測定時間 3" 重水素化ポリマー (Q<1 nm-1, R<10-4): 5 分
3" 重水素化ポリマー (Q<2 nm-1, R<10-6): 20 分
3" 重水素化ポリマー (Q<4 nm-1, R<10-7): 1 時間
3" 軽水素ポリマー (Q<2 nm-1, R<10-7): 2 時間
5.7 検出器 二次元シンチレーション検出器 (非鏡面反射測定も可能)
5.8 試料環境 - 高温セル (室温〜250℃、脱気可能)
- 低温セル (5〜80℃、ガス置換可能)
- Langmuirトラフ (気体/液体測定用)
- 固体/液体界面測定用試料セル
6.その他の特徴・利用に関する注意など ご希望の方は事前に装置責任者へお問い合わせください。

情報更新: 2019/5/7



【BL17】 写楽

1.装置名称 偏極中性子反射率計(写楽)
2.装置の目的・概要 機能性薄膜材料の機能発現機構を表面及び埋もれた界面の構造から解明する。
3.装置責任者 曽山 和彦(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 青木 裕之(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL17
5.2 モデレータ種類 結合型モデレータ
5.3 中性子波長 λ=0.24〜0.88 nm (偏極モード)
λ=0.11〜0.88 nm (非偏極モード)
5.4 散乱角 2θ = 0 〜18°
5.5 qmax qmax=8.19 nm-1 (偏極モード)
qmax=17.9 nm-1 (非偏極モード)
5.6 装置サイズ 中性子源-試料間距離:15.5 m
試料-検出器間距離:2.5 m
5.7 検出器 0次元3Heガス中性子検出器、 2次元3Heガス中性子検出器(要相談)
6.その他の特徴・利用に関する注意など N/A

情報更新:2016/12/15



【BL18】 SENJU

1.装置名称 特殊環境微小単結晶中性子構造解析装置(SENJU)
2.装置の目的・概要 複合特殊環境下において、格子長50A以下程度の低分子化合物の精密構造解析を行う単結晶回折装置
3.装置責任者 大原高志(日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 鬼柳亮嗣(日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL18
5.2 モデレータ種類 非結合ポイズン型モデレータ
5.3 中性子波長 0.4 ~ 4.4 Å (1st frame)
4.6 ~ 8.8 Å (2nd frame)
5.4 中性子強度 0.6x106 n/s/mm2(標準モード)
1.3x106 n/s/mm2(高強度 モード)
5.5 試料位置 L1 = 34.8 m
5.6 最大格子長amax 50 Å
5.7 試料サイズ > 0.5 × 0.5 × 0.5 mm3(@1MW)
5.8 検出器範囲 -13° ~ -167°, +58° ~ +167°
5.9 測定時間 標準的な無機化合物で、1データセットあたり1〜数日 (@1MW)
5.10 試料環境・機器 室温測定用ゴニオ、冷凍機(4K)、マグネット(7T)+希釈冷凍機(~50 mK)
希釈冷凍機(単独)(調整中)

情報更新:2013/05/15



【BL19】 匠

1.装置名称 工学材料回折装置 (愛称:匠)
2.装置の目的・概要 機械部品やその他の工学材料等の内部ひずみ(応力)と構造を調べる装置
3.装置責任者 相澤一也 (日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 ステファヌス ハルヨ (日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL19
5.2 モデレータ種類 非結合ポイズン型モデレータ
5.3 d範囲 標準モード:0.5 〜 2.7 Å(標準モード)
広いd範囲モード:0.5 〜 4.7 Å(強度が標準モードの半分程度)
5.4 分解能
(Δd/d)
高分解能モード: 0.17 %
高強度モード: < 0.4 %
匠は対の90°散乱検出器バンクを持っており、それぞれが水平±15°、垂直±16°範囲の面積をカバーしている。
上記の分解能は全検出器範囲のデータを足し合わせた後の値である。
5.5 中性子強度 (試料位置での中性子束@1MW) 高分解能モード: 2.2×107 n/s/cm2
高強度モード: 4.8×107 n/s/cm2
5.6 必要な試料のサイズ、体積 標準試料体積: > 5×5×5 mm3
大型試料(一辺が1m以上)でも測定可能であるが装置責任者に相談のこと。
5.7 試料環境・機器 大型試料テーブル (800×800 mm2, 耐荷重1トン)
ラジアルコリメータ (2mm幅スリット、2010年度に5mm幅スリットを整備する計画)
引張試験機(引張50kN、圧縮20kN)
熱膨張測定器(1273K高温炉)
オイラークレドル (試料重量約8kgまで)
高温変形試験機(1273K、引張40kN、圧縮20kN)
低温変形試験機(10K以下、引張50kN)→2010年度整備計画
6.その他の特徴・利用に関する注意など

 



【BL20】 iMATERIA

1.装置名称 茨城県材料構造解析装置 (iMATERIA)
2.装置の目的・概要 粉末試料を中心とした材料の結晶構造を広いd 範囲(Q領域)で測定・解析できる高能率汎用中性子回折装置
3.装置責任者 石垣 徹 (茨城大学)
4.装置副責任者 星川 晃範、小泉 智(茨城大学)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL20
5.2 モデレータ種類 非結合ポイズン型モデレータ
5.3 d範囲 0.181 〜 2.6(SFモード),5.09(DFモード) Å (背面検出器バンク)
0.255 〜 3.6(SFモード),7.2(DFモード) Å (90度検出器バンク)
0.25 〜 20(SFモード),40(DFモード) Å (低角検出器バンク1〜3)
12.5 〜 450(SFモード),900(DFモード) Å (小角検出器バンク)
5.4 分解能 (Δd/d) 0.16 % (@ 背面検出器バンク)
0.5 % (@ 90度検出器バンク)
(SFモード,DFモード共通)
5.5 測定時間 陽子加速器が200kW, 25Hzで運転される場合、標準円筒容器に充填したSi粉末の場合約15(SFモード),30(DFモード)分で、LiCoO2粉末の場合約20(SFモード),40(DFモード)分で構造解析に十分な回折パターンが得られる。
5.6 必要な試料のサイズ、体積 約1.4 cc
(直径6mm×高さ50mmのバナジウム製円筒容器に充填する。このうち、円筒容器の底から高さ約20mmの範囲を測定する。試料が少ない場合、測定時間が長くなる。)
小角散乱の場合、太鼓型ホルダをもちいる。
5.7 試料環境・機器 試料交換機構(室温・常圧・真空)
真空高温炉(900℃)
雰囲気制御高温炉(1000℃)
冷凍機(~10K-RT,RT-400℃)
小角用試料交換機
冷凍機(10K-RT,RT-800K, 10試料を交換可能)は調整中
6.その他の特徴・利用に関する注意など なし

情報更新:2021/10/20



【BL21】 NOVA

1.装置名称 高強度全散乱装置(NOVA)
2.装置の目的・概要 広いQ領域 (0.03 Å-1 < Q < 100 Å-1) にわたるS(Q)が取得可能で、かつ最高分解能は約0.35 %であるので、結晶、ガラス、液体等の様々な物質の構造解析が可能である。
3.装置責任者 本田 孝志(高エネルギー加速器研究機構)
4.装置副責任者 池田 一貴(高エネルギー加速器研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL21
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレータ
5.3 利用波長範囲 0.12 Å < λ < 8.3 Å
5.4 最高分解能 (ΔQ/Q) 0.35 %
5.5 Q範囲 0.03 Å-1 < Q < 100 Å-1
5.6 必要な試料のサイズ、体積 標準試料体積 直径6 mm x 高さ20 mm(約0.6 cc) 
ビームサイズは5 mm × 5 mm から 20 mm × 20 mmまで可変
5.7 試料環境・機器 室温試料交換機(室温、40試料)
温度制御型試料交換機(20 〜 700 K、18試料)
トップローディング型クライオファーネス
・低温用試料スティック:5 〜 300 K
・高温用試料スティック:5 〜 700 K
非弾性散乱測定用フェルミチョッパー(分解能:5 〜 20 %)
*他の装置群を希望する場合は装置責任者に相談すること。

情報更新:2022/10/12


【BL22】 RADEN

1.装置名称 エネルギー分析型中性子イメージング装置(RADEN)
2.装置の目的・概要 RADENは、世界初のパルス中性子イメージング専用ビームラインです。この装置では、エネルギー分析型中性子イメージング実験(ブラッグエッジイメージング、共鳴吸収イメージング、偏極中性子イメージング)だけでなく、世界最先端の中性子ラジオグラフィ・トモグラフィ実験の実施が可能です。
3.装置責任者 篠原武尚 (日本原子力研究開発機構)
4.装置副責任者 甲斐哲也 (日本原子力研究開発機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL22
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレータ
5.3 利用波長範囲 λ < 8.8 Å (L=18m, 25Hz), λ < 6.8 Å (L=23m, 25Hz)
5.4 分解能(Δd/d) 0.2%
5.5 中性子強度(試料位置での中性子束@1MW) 9.8×107 n/s/cm2 (L/D=180), 5.8×107 n/s/cm2 (L/D=230)
5.6 ビームサイズ 最大 300×300 mm2
5.7 検出器 画像型検出器
 - 冷却CCD(2k x 2k ピクセル) + ZnS(Li)シンチレータ
 - 東芝製カラーII + CMOSカメラ
計数型イメージング検出器
 - GEM (10B塗布ガス-電子増幅型検出器)
 - μ-NID (3Heガス入りマイクロピクセル型イメージング検出器)
 - 16x16chピクセル型リチウムガラスシンチレータ+マルチアノード
  光電子増倍管
補助検出器
 - ガンマ線検出器
 - 中性子回折用3HePSD検出器
5.8 試料環境・機器 フィルター1台(Cd, Bi, Pb, BK7)
ロータリーコリメータ2台
低速ダブルディスクチョッパー1台
T0チョッパー1台
B4C象限スリット1台
大型試料ステージ(L=23m, 耐荷重1.0t)
中型試料ステージ(L=18m, 耐荷重650kg)
小型試料ステージ(可搬, 耐荷重10kg)
試料チャンバー(600 x 600 x 900 H mm, 温度範囲+10 ~ +40 ℃, 湿度範囲20 ~ 80%RH, 回転ステージ 耐荷重30kg)
試料チャンバー(600 x 600 x 900 H mm, 温度範囲-10 ~ +80 ℃, 回転ステージ 耐荷重30kg)
偏極度解析システム(偏極ミラー、磁気シールドボックス)
6.その他の特徴・利用に関する注意など  幅広いコリメータ比を選択可能 (L/D = 180~7500)
 MLFで最大サイズと強度の中性子ビームを利用可能
 各種試料ステージ、光学定盤を利用したフレキシブルな実験体系の構築が可能

情報更新:2014/09/30


【BL23】 POLANO

1.装置名称 偏極中性子散乱装置 (POLANO)
2.装置の目的・概要 非弾性散乱における偏極度解析をおこない、様々な物理自由度ダイナミクスの分離をおこなう
3.装置責任者 横尾 哲也 (高エネルギー加速器研究機構)
4.装置副責任者 伊藤 晋一 (高エネルギー加速器研究機構)
5.装置の性能・仕様  
5.1 ビームライン番号 BL23
5.2 モデレータ種類 非結合型モデレータ
5.3 入射エネルギー範囲 偏極:1 meV < Ei < 100 meV(目標値)
非偏極:1 meV < Ei < 500 meV
5.4 検出器角度範囲 水平: -20° - 120°
垂直: -8° - 8°
5.5 エネルギー分解能(ΔE/Ei) 3~5% at elastic position
5.6 運動量分解能(ΔQ/ki 1 - 2%
5.7 中性子強度 1×107 n/cm2/s/meV (@1MW, @10meV, @sample position)
5.8 ビームサイズ 60 x 60 mm2 (maximum)
20 x 20 mm2 (optimum)
5.9 試料環境・検出器 GM bottom-loading 7K cryostat
GM top-loading 4K cryostat
SUS collimator (20 mm, 30 mm, 40 mm, 50 mm, open)
6.その他の特徴・利用に関する注意など 非偏極のみ 

情報更新:2019/05/13