BL16 データリダクションソフトSOFIA converterのアップデート
J-PARC MLFのBL16に設置された中性子反射率計SOFIAでは解析ソフトウェアIgorをベースとしたデータリダクションソフトを提供している。このソフトはGUIを備え、初心者でも変換可能な作りとなっている。 今回、更なる信頼性と効率性の向上を目的として以下の機能強化を行った。 ・これまでもイベントデータを利用した任意の時間幅でのデータ切り出しが可能であったが、入射角をスキャンしながら繰り返し測定を行った際は、手動で異なる入射角のデータを1つのデータに結合する必要があり、手間がかかる上に入力ミスの懸念があった。今回、この手動で結合するルーチンを自動化するための機能強化し、J-PARCの大強度ビームを生かした時分割測定を、より広いQ範囲で行えるようになった。
・2017年11月に施した機能強化に関して軽微なバグが見つかったので修正を行った。
・マニュアルを更新し、今回の機能強化についても明文化した。
図1 SOFIA converterによるデータ変換の流れ