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●先端基礎研究国際シンポジウム2009 (ASR2009:Advanced Science Research Symposium) |
平成21年11月10〜12日、JAEA先端基礎研究センター主催の国際シンポジウム「第9回先端基礎研究国際シンポジウム (ASR2009)〜陽電子、ミュオン、及び、その他のエキゾチック粒子ビームを用いた材料物性と原子分子科学研究〜」が国内73名、国外29名の参加者を集め、東海村のテクノ交流館リコッティにおいて行われた。ミュオンに関しては、国内外で行われている様々な研究及び実験装置についての講演が行われ、特にJーPARCにおいて世界最大強度のパルス状ミュオンビームが得られたことなど、JーPARCミュオン施設の現状や、これを利用した研
究について報告された。ミュオンや陽電子、不安定核などの粒子ビームを利用した標記研究の成果及び研究施設に関する報告は、互いに独立で異なった研究集会で情報・意見交換が行われることが多い現状だが、今回のシンポジウムでこれらは相互に関連が深いことが確認されると共に、講演を通じてそれらの相補的利用などが議論され、研究者間の相互理解が深まった。
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●パルス核破砕中性子源に関する国際ワークショップの開催 (平成21年11月9〜13日) |
核破砕中性子源に関するワークショップが、いばらき量子ビーム研究センターで開催された。施設運用中のJーPARC、米国のSNS (Spallation Neutron Source) 、今後建設予定の中国のCSNS (China Spallation Neutron Source) 計画、欧州のESS (European Spallation Source) 計画関係者が参加、ターゲット、中性子源性能、水素減速材、放射化物ハンドリング等、各種検討状況などの報告と意見交換が行われた。最後にJーPARCの施設見学を実施した。
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●特集:JーPARCの実験装置について |
< 崩壊/表面ミュオンポート:D1、D2 >物質・生命科学実験施設
電気抵抗がゼロになる超伝導現象の解明は、超伝導材料の開発を進める上で非常に重要である。これまで物質の磁性が超伝導現象を阻害すると考えられてきたが、昨年、鉄系化合物磁性材料の超伝導現象が確認された以降に研究開発が白熱化した。ミュオンスピン回転 (μSR) は磁気に非常に敏感なため、鉄系材料の超伝導現象の解明に大きな期待が寄せられる。
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●加速器運転計画 |
12月の加速器運転計画は下記の通りです。尚、運転計画は機器の調整状況により変更が生じる場合があります。
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●物質・生命科学実験施設 |
 物質・生命科学実験施設の中性子及びミュオンビームラインの実験装置は、7月から実施していた夏期メンテナンスを終了した。また各種作業後の機器調整、装置の特性試験などを実施し、10月15日からビーム利用試験を再開した。
メンテナンスは多岐に亘る作業で、一例として中性子ビームチョッパーのメンテナンス、新規に製作した真空試料槽と中性子散乱槽の設置、追加中性子検出器の装着作業、中性子ビームライン遮蔽体を解体してのガイド管据付け状況の確認等がある。
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●ハドロン実験施設 |
ハドロン実験施設では、中性KL中間子実験装置 (KOTO実験) で使用する前置バレル用真空槽の改造作業に着手した。
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●科学と音楽の響宴2009 |
平成21年11月8日に「科学と音楽の響宴2009」と題した講演会とコンサートの集いが、東海文化センターで行われた (KEK・東海村・東海村教育委員会主催)。司会者が東海村に科学の最先端研究施設「JーPARC」が完成した、敷居は高くないです、いつで
も科学に触れられます、お待ちしてますと挨拶。第一部では「物理学に親しもう」と題し、平成20年ノーべル物理学賞受賞の小林誠KEK特別栄誉教授が、「物理学は自然科学の基礎、難しいと思われているが、私たちに身近なGPS、自動車の運転に支障がない小さな誤差でカーナビが機能するのは物理学から学んでいるからです」と具体例を上
げ、講演された。続く第二部のコンサートでは国内外で活躍中の古典四重奏団が「音楽の不思議、クァルテットの不思議」と題し、チェロ奏者の田崎瑞博氏のトークを交えながら弦楽器の演奏を行った。子供達を科学へ誘う興味ある話しと音楽のコラボレーションを多数の皆さんが楽しまれた。
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