|
●パルス中性子イメージング研究会 (9月3日) |
物質・生命科学実験施設 (MLF) BL22に、中性子イメージング専用装置 (名称:「物質情報3次元可視化装置」) が、世界に先駆け平成24年度から3年計画で建設される。パルス中性子源は、高いエネルギーから低い領域までの中性子
を一度に生成できるため、飛行時間法を使うことでエネルギーの異なる透過画像を一度に取ることができる。そのため、中性子のエネルギーによる透過画像の変化を分析することにより、結晶構造解析から元素、磁場などの情報を得ることができる。
装置建設にあたって、平成22年7月、中性子ビームラインへイメージング装置の建設を推進するため「J-PARCの (パルス中性子) イメージング研究会」が開催された。装置関係者と実験利用者 (ユーザー) との情報交換が行われ、利用者のニーズを聞くことができた。また今回は、建設開始となった装置について、その特徴、現状の設計概要の報告
を行い、ユーザーからは実験環境整備などについて具体的な要望が出されるなど、活発な質疑応答、意見交換が行われ有意義な研究会となった。 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
●物質・生命科学実験施設 (MLF) 実験課題申請の状況 |
2012A期のMLF利用運転が10月より再開される。各期の実験課題申請数は、震災の影響で減少した2011B期を除き、順調に増加している。また、2012B期 (11/21〜) には、中性子利用実験の有用性がユーザーに広まり、同A期の50%増の課題申請となった。 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
*クリックすると、大きく表示されます。 |
*クリックすると、大きく表示されます。
|
▲Page TOP |
|
●実験施設関連 |
物質・生命科学実験施設では、第2実験ホールで超低速ミュオンビームラインの機器設置が進んでいる。ハドロン実験施設のKLビームラインでは、9月中旬までにKOTO実験装置中央部に位置する主バレル内に検出器32ユニットが設置された。また、ニュートリノ実験施設では、ビームラインおよび前置検出器の保守を継続実施。
|
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
●震災復旧工事 |
リニアックでは、震災で地上建家の床下にできた空隙へ、床に開けた穴からのグラウト注入工事を開始。また、各実験施設では壁のひび割れ補修など、建家関連の復旧工事が進められた。また、50GeVシンクロトロンでは、GPS測量用の貫通孔の修復工事が行われた。 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
●LINAC12/第26回リニアック国際会議 (9月9〜14日) |
第26回リニアック国際会議が、イスラエルのテルアビブで19カ国、312名の参加登録の下、開催された。 招待講演が48件、ポスターが270件。J-PARCからは7名が参加し、リニアックの震災復旧状況、ビーム増強計画などを報告した。発表内容は、超伝導リニアックに関わるものが多かった。また、最終日には加速器施設見学が行われた。 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
●陽子ビーム平坦化技術の開発 (3NBTビーム輸送系) |
MLF水銀ターゲット容器は、入射する陽子ビームにより損傷を受ける。その低減策として、3GeVシンクロトロンからMLFへの陽子ビーム輸送系 (3NBT) に、電磁石磁場によりビームの分布を平坦化し、ピーク強度を下げることに有効な八極電磁石が今年3月に完成した。ビームラインへの設置は、来年を予定している。 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|
●ご視察等 |
9月 4日 森本浩一 文部科学省大臣官房審議官 9月 12日 OECD/NEA主催SATIF会議参加者 9月 14日 第15回国際中性子捕捉療法学会 9月 20日 水岡俊一 内閣総理大臣補佐官 9月 26日 国際結晶学会・高圧ワークショップ参加者 |
*クリックすると、大きく表示されます。 |
▲Page TOP |
|