■ J-PARC News 第1号より       (2005/4) 

●建物建設状況
(1) リニアック棟及び3GeVシンクロトロン棟は建家建築工事を終了した。今後、7月まで建家内外の電気・機械設備工事が進められる。また、4月からは加速器等の一部機器の設置工事が開始された。
(2) 50GeVシンクロトロンは、1600mに及ぶトンネルの約半分が建設された。関連するM2機械棟、D3電源棟、C2機器搬入棟もほぼ完成した。
(3) 物質・生命科学実験施設は、鉄骨工事や中性子源装置の組立工事が進められている。また、ハドロン実験施設(旧名称:原子核素粒子実験施設)とニュートリノ実験施設はビームトンネル工事を進めている。

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●T1標的実証試験機の組立
 原子核素粒子実験施設で使用するT1標的実証試験機が、KEKつくばキャンパス東カウンターホールの一次ビームラインモックアップに仮設置された。 この標的装置では、50GeVシンクロトロンで加速された陽子ビームが入射されることで、K中間子、π中間子など実験に利用するニ次粒子が生成される。 現在、遮蔽構造体へのアライメント方法と回転駆動の実証試験の準備を行っている。
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●3GeVシンクロトロン電磁石の磁場測定
 3GeVシンクロトロン(周長約350m)には24台の偏向電磁石と60台の四極電磁石を設置する。それらの電磁石は個々の高い性能と各電磁石性能の均一性等が求められる。 現在、磁場測定システムを用いて各電磁石の磁場分布や高次成分等を調べる試験が進められており、それぞれ良好な結果が得られている。
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●ピローシールテストベンチのR&D
 ピローシール型真空シールフランジの脱着試験を行うためのモックアップテストベンチを製作し、遠隔操作による着脱試験を実施した。ピローシール自身は鉄製のプラグを装着した完成形態となっている。 長さ約3.5m、重量約1tのプラグが、テストベンチのガイドレールに沿って1mm以内のクリアランス精度でスライドし、フランジ面を傷つけることなく所定の場所に設置されることを確認した。 (ピローシールの詳細については、同HP上のプロジェクト月報2004年3月号を参照願います)
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●新聞、テレビ論説委員の施設見学会
 4月20日、東京新聞、テレビ朝日などの論説委員、計7名がJ-PARC施設見学のために東海研究所を来訪した。永宮ディレクターや各実験施設責任者等からプロジェクトの概況説明や、研究施設、及び研究内容についての説明を行なった。 その後、設備工事等が進むリニアックや3GeVシンクロトロントンネル、建築工事が進む物質生命、原子核素粒子やニュートリノ実験施設などの見学を約2時間かけて行い、各担当者の説明に聞き入っていた。
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●KEK東海キャンパス開設
 平成17年4月1日に、KEKが原研東海研究所内に東海キャンパスを開設した。これにともない、同日J-PARC中央制御棟で、KEK、原研役員の出席のもと開所式が行われた。 所長に永宮大強度陽子加速器計画推進部長(プロジェクトディレクター)、副所長に高崎素核研物理第四研究系研究主幹が着任された。また、東海管理課が創設され6名の事務担当職員が配属された。

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●第2回村松の森づくりフェスティバル
 4月23日、東海研究所の体験学習・施設見学との同時開催で、一昨年の5月に続く第2回植樹祭がJ-PARC建設エリアにて実施された。 国内外1300ヶ所以上で森づくりを進める宮脇横浜大学名誉教授・(財)国際生態学センター研究所長の御指導で、快晴の下、 参加者は力を合わせて約1600m2の法面に、シイ、タブ、カシを中心に、15種類、約6000本の苗木を植えた。植樹祭の参加者は約400名だった。

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