現在、T2K (Tokai to Kamioka) 実験では電子型ニュートリノの反粒子である反電子型ニュートリノの出現現象の証拠を世界に先駆けてとらえ、ニュートリノにおける「CP対称性の破れ※」の謎に迫ろうとしています。この実験を成功させるためには、MRからの陽子ビームでニュートリノをいかに大量に生成できるかが鍵であり、陽子ビームの大強度化がきわめて重要です。建設当初からMRの達成目標とするビーム強度は750kWで、これまでのビーム調整試験の結果、今回、ビーム強度が425kWに到達しました。この強度は、ニュートリノ生成標的に打込むパルス当たりの陽子数で比べたとき、2011年から世界最高記録を更新し続けています。詳細につきましては、J-PARCホームページをご覧ください。http://j-parc.jp/ja/topics/2016/MR425kw-j.html