◇ J-PARCハドロン実験施設における事故後の取組みについて ( センター長から皆様へ ) 平成25年7月26日

◇ J-PARCハドロン実験施設における事故について (センター長から皆様へ) 平成25年5月29日

◇ J-PARCハドロン実験施設における事故について (センター長から利用者へ) 平成25年5月27日



センター長就任の挨拶

平成24年8月1日

J-PARCセンター長 池田 裕二郎
  私はこの度7月1日付けで、J-PARCセンター長を拝命いたしました。永宮正治初代センター長が心血を注ぎ築かれたJ-PARCの運営に関し、センターの舵取りを引き継ぐ任の重さに身の引き締まる思いでおります。これから3年間、与えられた使命に対し私の持てる力の限り、情熱を持って尽くす所存です。よろしくお願いいたします。

  J-PARCは、21世紀の科学技術を先導する役割を担い、9年の歳月をかけ建設され、3年前に運転を開始した大強度陽子加速器大型複合実験施設です。世界の公共財として、J-PARCを愛する多くの方々の期待を背負い、永宮正治初代センター長のリーダシップのもと、J-PARC構成員をはじめとする多くの関係者に支えられ、研究拠点としての歴史の歩みを始めたばかりです。

  J-PARCは、「陽子加速器が生み出す中性子、ミュオン、k中間子、ニュートリノ等の2次粒子が利用できる最高の施設性能をユーザーに提供し、目指すサイエンスの成果を最大にする」を理念とします。その使命は、物理学の根源的学術領域における知の探求から、国を支える先端的技術領域における諸課題の解決につながる新たな知見に至る、世界最高水準の研究成果を創出することであります。このような研究成果を継続的に創出、発信することで、J-PARCは、国際的なサイエンスコミュニティーから、共用施設としてのハード及びソフト両面に対する信頼と敬意を得て、 世界中から研究者がこぞって集う、真の国際研究拠点になると確信します。

  J-PARCセンターは、上に述べた使命の達成を第一義的目標として、加速器及び実験施設の健全な性能維持、不断の質の向上とともに、国内外の優れた研究者の研究成果を最高にする支援、さらに、研究者に魅力ある環境を提供する重責を担っております。その責任を着実に果たすことにより、J-PARCに集うユーザーを始め、施設で働く一人ひとりが、創造的活動に参画する喜びを分かち合うことがきる世界のJ-PARCに育てて行きたいと考えております。

  皆様の御理解と御協力を改めてお願い申し上げて、J-PARCセンター長就任の御挨拶とさせていただきます。