加速器

J-PARC 加速器の位置づけ

J-PARCの加速器は大強度陽子加速器と分類される加速器です。
陽子(水素の原子核)を加速し、物質・生命科学関係、素粒子・原子核関係の研究のために供給します。

陽子加速器はこのプロジェクトの基幹となる設備で、この性能を表す最も基本的なパラメータは以下の2つがあげられます。

・ビームのエネルギー
・ビーム電流

また、これら二つのパラメータの積で与えられるのが、第3のパラメータ「ビームパワー」で、実際の実験を行う上で非常に重要です。下の図は、現在稼働中、建設中、または計画中の陽子加速器の性能を、ビームエネルギーを横軸に、ビーム電流を縦軸にとって表したものです。縦軸、横軸とも対数で表しているため、二つのパラメータの積であるビームパワーはこのグラフの中で右下がりの直線になります。

世界の陽子加速器パワーの図

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J-PARC 機器構成

J-PARC加速器は

・線形加速器 (エネルギー 400 MeV)
・RCSと呼ばれるシンクトロトン (エネルギー 3 GeV)
・MRと呼ばれるシンクロトロン (エネルギー最大 50 GeV) ※現在 30 GeVで運転中

からなります。
加速器と各実験施設は下の図のような配置になっています。

赤丸をクリックすると施設内部の写真と解説が表示されます

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加速器の概要は「加速器について-概要-」をご覧ください
加速器の機器の詳細は「加速器の装置」をご覧ください

スライドショー

リニアック

RCS入射付近

RCS取り出し付近

 

各加速器間のビームの輸送

J-PARCの加速器は大強度を実現しようとしているために、それぞれの加速器間のビーム輸送には強い制限があります。

1)LinacからRCSへ
2)RCSからMRへ

ご不明の加速器用語については用語解説をご参照ください

加速器の見学を希望される場合

陽子加速器は、実験のためのビーム供給を目的に運用しており、一日24時間、年間200日程度の期間にわたり運転しています。
運転期間中、装置本体の見学はできませんが、下記のとおり、ご覧いただく機会を提供しています。

1)施設の公開日(原則年1回)
普段は公開していない実験装置と施設をご見学いただく一般公開を行っていますが、検討の結果、2014年の一般公開は中止となりました。
(写真は2012年一般公開の様子)

OpenHouse1 OpenHouse3

2) 団体での見学
運転休止期間中に限り、受け付けております。
J-PARC運転状況にある運転計画をご確認の上、お問い合わせください。
詳細はこちら

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