センター長メッセージ

2021年度から3年間J-PARCセンター長を拝命した小林です。

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  J-PARCは、世界最高レベルの大強度陽子ビームを用いて生成される中性子、ミュオン、ニュートリノ、K中間子などの多彩な二次粒子ビームを国内外からの利用者に提供し、物質・生命科学、素粒子・原子核物理学など広範な研究分野の基礎科学から産業応用まで多様な研究開発を推進することで、人々の生活を知的にも物質的にも豊かにすることを目的にしています。平成20年(2008年)の運転開始からこれまで、ビーム強度を増強し、装置の高度化を進めつつ、それぞれの分野で多くの成果を上げてきました。素粒子・原子核物理研究においては新たなニュートリノ振動現象の発見や強い相互作用の研究、また物質・生命科学研究においては新しい超伝導現象の発見や生体物質における機能解明、また新材料物質の開発などが代表的な例です。今後も、これらの研究を更に発展させ、宇宙・物質・生命の起源にまつわる謎に迫り、人類のQuality of Lifeの向上に貢献していきたいと思います。

  J-PARCは、産業応用まで幅広くカバーする世界でもまれな施設です。J-PARCのこの特徴を最大限に活かして、異分野、異文化が刺激しあい切磋琢磨することで、新たな知が生まれていく交流の場の役割も果たしていきたいと考えます。

  また、安全管理についても、これまでの積み重ねのうえに、更に研究成果を創出するための努力を継続していく所存です。

  これまでのセンター長をはじめ、JAEA、KEKの皆さん、世界中のユーザーの皆さんの大変な努力、関わって下さったすべての関係企業の皆さんの強力なご協力によりJ-PARCはここまで発展してくることができたと思っています。今後も、J-PARC一丸となって、ユーザーの皆様、企業の皆様と協力しながら、国内外の研究機関との連携協力の促進、産業利用の充実、そして多目的施設の特徴を生かした分野横断的な研究により更に発展させていくこと、また、ここで得られる研究成果を国民の皆様と広く分かち合うことで、日本の誇りと人類の発展に更に貢献する研究施設に育てていくことが、私の使命であると考えています。

  今後とも皆様のご理解とご指導、ご鞭撻を賜りますよう、お願い申し上げます。

令和3年4月1日
J-PARCセンター長
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