専門用語集 【 や行 】

用語解説

【 あ 】  【 か 】  【 さ 】  【 た 】  【 な 】  【 は 】  【 ま 】  【 や 】  【 ら 】  【 わ 】

  

用語の後ろについている分類は、それぞれ

(※加):加速器研究及び施設
(※物):物質・生命科学研究及び施設
(※素):素粒子・原子核研究及び施設
(※換):核変換研究及び施設
(※他):その他の関連用語
を表す。

  

【 や 】

  

  • ヤング率、低ヤング率(※物)

 材料を引張もしくは圧縮で弾性変形させたときの、変形ひずみに対する応力の比をヤング率と呼ぶ。一般に、高分子など柔らかい材料では低いヤング率を示すが、金属やセラミックスなどの硬い材料では高いヤング率を示す。生体骨の約10~30 GPaの低いヤング率に対し、ステンレス鋼や従来のCoCr合金では約190〜240 GPaの高いヤング率を示す。

 ※ 2022/5/19公開のプレスリリース文を引用。

【 ゆ 】

  

【 よ 】

  

  • 陽子(※素、※加)

 水素の原子核。電子の1,836倍の質量と、電気素量に相当する陽電荷を持つ。中性子と共に原子核の構成要素。1032年以上の寿命を持つとされ、陽子の安定性は物質の安定性の基礎である。

  • 陽子ビーム窓(※加、※物、※換)

 物質生命科学実験施設・ビーム輸送装置の真空ダクトの末端の外側には、ヘリウムが充填された中性子ターゲット装置がある。このヘリウムが真空ダクトに流れ込まないようにする仕切りが陽子ビーム窓である。陽子ビームは陽子ビーム窓を通過して中性子ターゲット装置に入射する。陽子ビームの通過により陽子ビーム窓は発熱するため水を流して冷却する。

  • 溶融塩(※換)

 溶融して液体となった塩類。原子炉の冷却材、核燃料の溶媒、再処理の抽出剤等、諸種の工程に用いられる。

  • 溶融塩電解法(※換)

 溶融塩電解法 (※換) 使用済金属核燃料を陽極(+)、固体(鉄の棒)あるいは液体カドミウムを陰極(-)として、溶融塩中で電気分解を行うことにより、陽極からU、TRUが溶融塩中に溶解し、陰極に析出する。この際、各金属の還元されやすさの違いによって、固体陰極ではUが、液体カドミウム陰極ではU、TRUが、夫々選択的に析出するために、FPと分離して回収することができる。

  • 陽電子(※物)

 電子と同じ質量と、正の電荷を持った素粒子で、陽電子放出放射性核種や正の電荷を持ったミュオンから生成される。高エネルギーの加速器を使って対生成することもできる。

 ※ 2020/11/30公開のプレスリリース文を引用。