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2023.08.04

「J-PARC陽子照射施設検討に関する検討会」を開催しました。

  2023年7月27日、AYA'S LABORATORY量子ビーム研究センター(AQBRC) 大会議室(2F)および オンライン併用において、J-PARCセンター主催「J-PARC陽子照射施設検討に関する研究会」が開催されました。
  本研究会は、ユーザーニーズを踏まえたJ-PARC陽子ビーム照射施設の検討状況を報告するとともに、更なる利用形態の可能性と多様なニーズに関する議論、そして施設建設に向けたロードマップ作成を目的とし、会場に32名、オンラインに62名の計94名の参加がありました。小林 隆 センター長の開会挨拶に続き、研究会前半では、以下の実験施設の5つの応用分野から、研究開発の現状と施設への期待をお話しいただきました。

 
1. 核変換分野 JAEA西原 健司 核変換システム開発グループリーダー
2. 材料照射分野 JAEA大久保 成彰 照射材料工学研究グループリーダー
3. 半導体ソフトエラー分野 京都大学 情報学研究科 橋本 昌宜 教授
4. RI製造分野 理化学研究所 羽場 宏光 核化学研究開発室長
5. 陽子利用分野 JAXA永松 愛子 宇宙環境計測領域主幹
 

  研究会後半では、本実験施設のユーザーコミュニティ代表を務められている大阪大学 核物理研究センターの福田 光宏 教授から、昨年度に取り纏めたユーザーコミュニティからのニーズを紹介していただきました。その後、J-PARCセンター核変換ディビジョンの明午 伸一郎 氏と斎藤 滋 氏から、ユーザーニーズを踏まえた実験施設の検討状況について報告されました。その後の総合討論では、今後、当日の講演内容も含めてユーザーニーズをさらに充実させていくこと、また施設実現に向けたロードマップ案について今後具体化していくことが議論されました。最後に、脇本 秀一 副センター長の閉会挨拶で研究会は終了しました。なお、一部の参加者は当日午前中に実験施設建設予定地を含むJ-PARCセンター実験施設も見学されました。

 

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