用語解説
J-PARC(大強度陽子加速器施設)関連用語集
用語の後ろについている分類は、それぞれ、
(※加):加速器研究及び施設
(※物):物質・生命科学研究及び施設
(※素):素粒子・原子核研究及び施設
(※換):核変換研究及び施設
(※他):その他の関連用語
を表す。
【さ】
再処理 (※換)
- 原子炉で使用した核燃料の中には、燃え残り(核分裂を起こさなかった)のウランや新しくできたプルトニウム等、核燃料として再び利用できるものと、ウラン等が分裂してできた核分裂生成物が含まれている。これらを化学的な方法により、再び核燃料として利用できるウラン、プルトニウムと、高レベル放射性廃棄物に分離する作業のこと。
残留応力 (※物)
- 材料に外力を加えて変形させ、その外力を取り除いた後にも材料内部に残る力。材料の亀裂や破壊の原因となる。ミクロ的には、X線や中性子線などを利用して材料の原子配列の乱れを調べることで、残留応力を計測できる。
特に中性子はX線に比べて透過能力が高いため、材料内部の残留応力を計測することができ、残留応力を詳細に調べることで、構造物の非破壊検査や、高品質構造材料開発など、産業利用分野での応用が期待されている。
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【し】
【す】
【せ】
【そ】
ソフトマテリアル (※物)
- 金属、半導体のような硬い物質に対比して柔らかい物質。代表的なソフトマテリアルとしては、高分子(プラスチック)、ゴム、高分子ゲル、液晶などがある。繊維や生体膜・DNAなどの生体分子もソフトマテリアルに含めることもある。
素粒子 (※素)
- 物質を構成する最も基本的な粒子を素粒子という。クォークや電子、ニュートリノなどが含まれる。
ソレノイド電磁石 (※加)
- 約6テスラ(日本付近の地磁気の約1万5千倍)の高い磁場を6m程度の長さにわたって発生させ、π中間子(パイオン)を飛行中にミュオンに変換する事により、ミュオンを効率良く発生し輸送するための装置。超伝導を用いたソレノイドコイル電磁石が作る磁場の閉じ込め効果を用いる。