加速器

Operation

2008年5月22日 22時27分
Main RingはRCSからの陽子ビームを入射、RF捕獲し、1000周後にビームダンプへ出射することに成功。制御室にてその状況を確認した様子。(詳細はこちら [KEK発表] [JAEA発表])

最新情報

アライメント状況

 

加速器の概要(設計仕様と現状)

現在の加速器のパラメーター(2014年11月)

  LINAC RCS MR
運転エネルギー 400 Mev 3 GeV 30 GeV
運転周期 40ミリ秒 (25 Hz) 40ミリ秒 (25 Hz) 2.5 - 6.0秒
運転時電流 30 mA x 500 μs 90 μA(平均) 8 μA(平均)
運転時ビームパワー 最大約 130 kW 約300 kW 約240 kW

詳細設計パラメータ

 

MR最高ビーム出力

J-PARCの加速器ディビジョンLINACグループはRCS出力が1MWのビームパワーを実現するために、LINACのビームエネルギーを400MeVまで引き上げました。この成功により平成26年度JAEA理事長表彰において「研究開発功労賞 特賞」を受賞しました。
J-PARC News 第114号 (2014/10) 

この引き上げにより、加速器のビームパワー(単位時間当たりの加速粒子数)も上げることができました。RCSへのビームの入射で、進行方向のビームエネルギーが増大し、ビームの集団運動での広がりを小さくできるようになったためです。更に、イオン源からLINACへ供給するビーム電流を従来の30 mA から50 mA へ増強することにも成功、LINACエネルギーとイオン源電流の増強とが合わさり、RCSからのビーム強度も大きく増強できました。今後はその値をユーザー運転時に実現できるように改造、調整を行います。
J-PARC News 第117号 (2015/01)

MRでもこの成果が出ており、図1は加速器(MR)の試験でビームパワーの最高記録を更新したときの値をプロットしたものです。初期に性能向上が図られた後で頭打ちになっていたMRのビームパワーが2014年12月くらいから大きく伸びています。これはビーム強度増大時のビームの振る舞いの調査時のビーム強度であり、定常運転にはもう少し研究が必要ですが、近い将来、ここまでの性能発揮への期待を抱かせる数字です。

(図1)

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昨日までのMRの最大ビームパワーは下記の通りです。

この値を定常運転で出力できるようビームの軌道や広がりなどの揺らぎが少なくなるよう各加速器の適切な調整を行います。通常、最大ビームパワーよりは少し低いところで落ち着きます。
そしてまた、更なるビームパワーの最大値の向上を目指します。

毎月のMRのビームパワー(記録開始後)

各種報告などの情報

新着情報(各種報告情報)

 

加速器を使った研究をしたい場合

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大学との共同研究の様子です。

Terminal Syugo