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学校の夏休みを利用して、J-PARC広報セクションに大学・大学院の学生さんが実習に来ています。実習生である学生さんは、科学や技術をわかりやすく伝えるための「サイエンス・コミュニケーション」をJ-PARCで学んでいます。
広報セクションでは、世界最先端・最高性能の研究施設J-PARCについて、見学にこられる皆さんにわかりやすく説明し、理解していただくことを目指しています。こちらからの一方通行の説明ではなく、質問にもわかりやすく答えるような、コミュニケーションのある説明が大切ですね。実習生はJーPARCを見学される皆さんと一緒に施設を見て回り、説明を受けて、わかりやすい説明の方法や、コミュニケーションのやり方を学んでいます。
また実習生の皆さんは、いわゆる理科系の学生さんだけではありません。法学部などの文化系と呼ばれる学部の学生さんもいます。相手の立場に立ったわかりやすい説明はどんな分野でもとても重要なことです。
例えば最近始まった「裁判員制度」でも、一般裁判員にどのように内容を理解させるかは最大のポイントですね。いかにわかりやすく内容を伝えることができるか? うまく伝えられなければ理解も得られず、仕事も進まないこともあります。相手とのコミュニケーションがとても重要なのです。
J-PARCでの実習が、学生の皆さんのコミュニケーション能力を高め、ワクワクするような最先端の科学や技術をわかりやすく伝えられるようになってくれれば、ボクもとても嬉しいです。実習生の皆さん、頑張って下さい!
8月初旬、まだ夜も明けない午前4時・・。巨大な荷物を積んだ大型トレーラが、J-PARCのとなりにある常陸那珂港の道路をゆっくりと走っていました。 約40トンの重さになる超大型の装置です。工場で製作したものを船で港まで運び、車があまり走っていない夜の間にJ-PARCまで運び込みました。精密機械なのでとても慎重に、ゆっくりと道路を走ってきました。
J-PARCに無事運ばれたあと、クレーンで吊り上げて据付けられました。装置の大きさにはボクもビックリです!
J-PARCは夏の停止期間中に、このように装置の工事や調整を急ピッチで進めています。秋からまた実験を始める予定です。
8月1日 (土) 、J-PARCの施設公開が行われました。前日の予報よりも良い天気に恵まれ夏の日差しでしたが、それほど強くもなく、また海から吹く風はとても爽やかで、施設見学にはバッチリの天気でした。この日のために準備してきたボクたちの願いが通じたのかもしれません。
夏休みということもあり、親子での見学者も多かったです。遠く北海道や広島からはるばるお越しいただいた方もいました。およそ3,700人の皆さんにJ-PARCを見学してもらいました。
J-PARCは東京ドーム14個分もの広さを持つ大きな施設のため、見学者はバスで移動します。誘導や案内も大変でした。施設内では「ここは今日しか見られないよ!」と研究員が熱心に説明していました。ちょっと難しい説明だったけど、わかってもらえたかな?
当時は朝早くからJ-PARCのスタッフ600人で、一生懸命対応しました。見学者の皆さんは満足してお帰りになったようです。よかった!来年も夏休みに施設公開を行う予定です。みなさんまた来て下さいね。
7月後半から夏休みですね。この期間にはJ-PARCにはたくさんの方々が見学に訪れます。
特に中学・高校の生徒さんから、大学・大学院の学生の皆さんは、学校の休みを利用して全国から見学に来てくれます。みんな、J-PARCの研究や最先端の科学について学ぼう!という意欲にあふれています。ボクもJ-PARCの説明や案内に大忙しです。
また生徒や学生の皆さんばかりでなく、先生たちもたくさん訪れてくれます。小中学校の先生は、この時期に「体験セミナー」として研究の現場などを訪れ、実際の装置や研究の様子を見て・聞いて、科学や原子力について勉強するのです。暑い中、みんな頑張っているんだね。
J-PARCは夏の間、運転を停止して点検や整備などを行っています。そのため運転している時は見学できない場所も、この期間であれば特別に見られるところもあるんだ。だから夏の間のJ-PARCの見学、勉強はとってもお得!?皆さんも機会があったら、J-PARCを見に来て下さい。
KEKのある茨城県つくば市で開かれた「国際生物学オリンピック」で、大月亮太さんが日本人で初めて金メダルを獲得しました。56カ国から221人の高校生が参加して生物学の難問にチャレンジして、大月さんは見事栄冠に輝きました。スゴイですね!
実は、J-PARCには一昨年の夏、「国際物理学オリンピック」の国内最終予選会に参加した高校生150人が見学に来ました。その時の記念写真がこちらです。この予選会で上位になった皆さんが国際大会に出場して、金メダルを受賞しました。こっちもスゴイぞ!!
さすがに国際オリンピックに出場しようという皆さんは、J-PARCを熱心に見学されました。見学後に行われたJ-PARCの研究者への質問も「とても高校生とは思えない。大学院生のレベルだ!」と研究者たちも驚いていたほどです。
大月さんもそうですが、参加した皆さんは「将来は科学者、研究者になりたい」と話していました。最近、子供達の理科離れ、科学離れが言われていますが、皆さんにぜひがんばって夢をかなえてもらいたいです。ボクも最先端科学技術研究施設であるJ-PARCのすばらしさを皆さんにお伝えして、少しでもお役立にたちたいと思っています。
みなさんは「スカシユリ」という花を知っていますか?百合の一種ですが、花びらと花びらの間が空 (す) いているので「スカシユリ」と呼ばれています。
このスカシユリは、ちょうど今の時期が花の見頃です。J-PARCの敷地にもたくさん咲いています。そしてJ-PARCがある茨城県東海村の「村の花」でもあるのです。
J-PARCを建設するとき、工事エリアにあったスカシユリを球根から掘り起こして、別な場所に移植したんだ。村の花、そして大切な自然を守るためにボクも頑張ったよ。
その甲斐あって、今年もきれいな花を咲かせてくれました。今日は東海村の人たちがおおぜい来て、スカシユリの写真を撮っていったよ。もちろんJ-PARCも見学してもらいました。
東京九段会館で、J-PARC完成記念式典が行われました。塩谷文部科学大臣や江田参議院議長などもご出席いただきました。
永宮センター長が、8年間にわたるJ-PARC建設の様子を説明しました。だんだん建物や装置ができあがっていく様子が紹介されたよ。ボクには懐かしい映像でした。
外国からもたくさんの研究者がお祝いに駆けつけてくれました。これだけの大きな施設が8年間で完成して、予定どおり研究を開始できたことは、とても凄いことだと、みなさん褒めてくれました。とても嬉しかったです。
世界中から完成が待ち望まれていた研究施設J-PARC。次々とすばらしい研究成果が生み出されることが期待されています。
内閣府特命担当大臣 (科学技術担当) の野田聖子大臣が、J-PARCのご視察にお越しになりました。
野田大臣は、50GeVシンクロトロン、物質・生命科学実験施設、ニュートリノ実験施設 (モニター棟) などをご視察になりました。1周1600mになる日本最大の陽子加速器50GeVシンクロトロンでは、施設の大きさに驚かれるとともに、精密な技術で製作された電磁石などに感心しておられました。
物質・生命科学実験施設では、中性子がどのような技術に利用されるのかなどをご質問されました。中性子は水素の動きを捕らえることができることから、燃料電池の開発などに利用されることに、大きくうなずいておられました。
日本の科学技術発展のために役立つ研究施設、それがJ-PARCです。
J-PARCには、たくさんの見学者の方がいらっしゃいます。昨年度は、9,000人を超えるみなさまにJ-PARCを説明し、見ていただきました。
今日は、茨城県内の140名を超える小学校と中学校の先生に、J-PARCを見学いただきました。皆さん、施設の大きさに驚いていたよ。
J-PARCは最先端の科学研究施設です。学校の先生にも、そして子供たちにも、科学のおもしろさ、わくわく感を伝えられるようにしていきたいな。 科学に興味を持ってくれた子供たちが、いつかこのJ-PARCに研究に来て、すばらしい研究成果を出してくれることをボクは願っています。
J-PARCは6月23日 (火) から、夏の運転停止期間に入りました。9月末までの期間、装置の点検や保守などが行われます。
J-PARCはたくさんの電気を使って動かす装置です。人口10万人くらいの街が使う電力と同じくらいの電気が必要です。皆さん知っているように、夏の間はクーラーなどが電気をたくさん消費するので、電力会社では一生懸命発電しています。でも、どんどん電力消費量は増えてきて、発電所が発電する電気だけでは足りなくなってしまうかもしれません。電力不足で停電にでもなったら、たいへんです!
省エネルギーに心がけて、冷房温度を上げたり、不要な電気を使わないことも大切ですね。J-PARCは装置を動かすのにたくさんの電気を使うので、夏の間は運転を停止して少しでも電気を使わないようにしています。電力不足にならないように協力しています。
みなさん、こんにちわ。ボクはP君です。
J-PARCのイメージキャラクターです。ボクはこの日記で、J-PARCでの新しいできごとや、今のJ-PARCはどうなっているかなどを皆さんにお伝えします。 ぜひ読んで下さいね。
それから、「J-PARCって何?」「どんな研究をするの?」といった疑問には、ボクが別のコーナーで紹介していますから、そっちも見て下さい。