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めちゃくちゃ暑かった今年の夏、東京の大学院の学生さんと富山の高専の学生さんが、J-PARCの実習生として、2週間ちかく広報の仕事を体験してもらいました。
J-PARCは最先端の研究施設、むずかしい科学や技術の研究をしています。でも、そのむずかしいいことをみなさんに知ってもらうことは、とても大切なことです。そのため、広報の人たちは、分りやすくお知らせるために活躍しています。それを「サイエンス・コミュニケーション」と言いますが、その仕事を学んでもらいました。見学にいらした人への説明や見学の案内など、聞く人の立場にたってお話しすることが大切であることが分かってもらえたと思います。
学んだ「サイエンス・コミュニケーション」のことを活かして、科学の話題について、わかりやすい説明にもチャレンジしてもらいました。
5月23日、50GeVシンクロトロン加速器の装置の一つが誤作動し、異常な陽子ビームでハドロン実験施設の金標的の一部がこわれました。そこから飛び散った放射性物質がハドロン実験施設のホール内にもれ出し、そこにいた研究者たちが被ばくしました。そして、ホールの排風ファンを動かしたことにより、放射性物質を施設の外に出してしまい、国や地元への連絡も遅くなってしまいました。このことで、たいへんなご心配とご迷惑をかけしてしまったこと、本当にもうしわけありませんでした。
事故がどのようにして起こったか、なぜ防げなかったか、どのような対策をするべきかについて、みなさんにご説明をする会をひらいたり、事故の資料を東海村のコミュニティーセンターや東海村立図書館におかせてもらったりしています。事故についての詳しいことを知りたい時は、
http://j-parc.jp/HDAccident/HDAccident-j.html
を見てください。また、『ホットライン』をおいて、電話や電子メールでご質問やご意見をお聞きしていますので、どんどんご意見をおよせください。
J-PARCセンターは事故の原因をよく調べて、二度とこのような事故を起こさない対策を考えて、国や地元に報告しました。また、さまざまな分野の専門家の皆さんに、この対策をくわしく検討していただき、適切なものであると認めていただきました。今後は、この対策にしたがって、装置や施設、安全を守るための仕組みをより良いものに変えていきます。そして、J-PARCは今までよりもっと安全な研究施設になったと言ってもらえるように、J-PARCセンター全員で安全対策に取り組んでいます。