J-PARC総合ページ
HOME
P君日記 2012年6月〜12月
2014年8月〜
2014年8月〜
2014年4月〜7月
2013年8月
2013年1月〜3月
2012年6月〜12月
2012年4月〜5月
2012年1月〜3月
2011年1月〜8月
2010年11月〜12月
2010年5月〜10月
2010年1月〜3月
2009年9月〜12月
2009年6月〜8月
PAGE TOPへ
J-PARC/MLFでは、中性子やミュオンを使って実験をしてみたいという研究者の卵のみなさんに呼びかけ、第1回MLFスクールを開催しました。参加者募集には、定員を大きく上回る申し込みがあり、選考の結果24名の大学院生や若手の研究者が受講することになりました。
12月18日〜21日の4日間、専門家のみなさんの講義を熱心に聞きいり、そのあと、実際に中性子やミュオンを使った実験の実習に挑みました。とても活気あるスクール、受講生のみなさんのとても真剣な眼差しが印象的でした。参加された24名の受講生にとって、とても貴重な経験となったことでしょう。
受講生の諸君が大活躍する日を楽しみにしております!
永宮正治前J-PARCセンター長は (現アドバイザー) 、11月13日J-PARCを建設する責任者として力を尽くされ、茨城県の科学技術の発展に貢献したとして「功績者」賞を受賞されました。
また、12月6日茨城県東海村においても、二十一世紀における科学研究の進歩に貢献し、東海村の将来に夢と希望をもたらす礎を築いたことが認められ「村民栄誉賞」を受賞されました。
永宮正治前J-PARCセンター長にとっては、今年の春に (4月17日) 文部科学大臣賞を受賞されており、3つの受賞を果たしました。
J-PARC物質・生命科学実験施設 (MLF) では、7月〜9月までの運転停止期間中に、BL09・特殊環境中性子解析装置「SPICA」,BL11・超高圧中性子解析装置「PLANET」の完成を祝う式典が行われました。
BL09は、2010年よりビームライン建屋の建設が開始され、9月4日いばらき量子ビーム研究センター (IQBRC) において、NEDO (独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構) ,KEK (大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構) ,国立大学法人 京都大学主催により完成式典が開催されました。
BL11は、2009年7月よりビームラインの建設が開始され、9月27日J-PARC MLF会議室において、国立大学法人 愛媛大学,国立大学法人 東京大学,JAEA (独立行政法人 日本原子力研究開発機構) により完成式典が開催されました。
本日より開始される加速器運転により、各機器のさらなる調整が進められ、10月中旬から実験が開始される予定です。J-PARCにおいて優れた研究成果が生み出される事が期待されます。
今年も夏休み期間には、全国各地の中学・高校の生徒さんから、大学の学生さんとたくさんの皆さんが学校の休みを利用して見学にお越しいただいきました。 また、インターンシップとして東京より法学部の学生さんが2週間における実習を行い、J-PARCの研究や最先端の科学,技術について学ぶと共に、一般の方々,幅広い年齢の方々などへ、それらの内容をより分りやすく伝えるための「サイエンス・コミュニケーション」を学んで戴きました。
全ての皆さんとっても真剣です。今後の日本の科学・技術を背負っていただく皆さんの意欲的に学ぶ姿を多く見ることが出来ました。
また、学生さん以外にも、各種国際会議や研究会等に参加された外国の方々にも、見学にお越し戴きました。とても賑やかな夏休みとなりました。お越し戴いた皆さんありがとうございました。これからも、J-PARCでは多くの皆さんのお越しをお待ちしております。
7月29日 (日) J-PARC施設公開が行われました。連日の猛暑にもかかわらず約2,100名の方々にお越しいただきました。皆様のご来場、誠にありがとうございました。
≪ 講演会 ≫
永宮前センター長,鈴木広報次長,多田助教らの講演会が行われ、2会場計8回の講演がどの回も大盛況となりました。
≪ 施設公開 ≫
普段見ることが出来ない研究施設を公開し、加速装置や電磁石,様々な実験装置を見学していただきました。
施設内では、熱心に研究者の話に聞き入る様子や、超伝導コースター、低温実験コーナー等で、子どもたちが遊びながら楽しく科学を学ぶ様子がたくさん見られ大盛況に終りました。
施設公開に先立ちプレス見学会が行われ、関係者の方々が公開予定施設を廻られました。
当日は、特別講演として6月末をもってJ-PARCセンター長を退任された永宮 正治先生のお話や,名物案内者として有名な『鈴木 國弘さん』,金髪の天才物理学者「SHOさま」こと、『多田将さん』の両名が、J-PARCで行われている最先端の研究や、J-PARCの仕組みetc楽しく、そしてわかりやすくお話させていただきます。
ぜひ皆さん、7/29(日)J-APRC施設公開へいらしてください。 講演場所・時間については
こちら
を見てね!
J-PARCへの行き方は、
こちら
を見てね。
みんなが来てくれるのを待ってるよ!
みなさん、こんにちは。今回はJ-PARC復旧の試験運転スタートの様子をお話しします。 大地震から約9ヶ月たった平成23年12月9日。J-PARCは、主な装置の点検や修理が完成して、いよいよ試験運転を開始することになりました。地震直後の状況では、とてもこんなに早く試験運転が開始できるとは思ってもいませんでした。
しかし、J-PARCに関係する人たちが一生懸命頑張って、1日も早く復旧させようと努力したこと、そして周りの人たちや関係機関もサポートしてくれたことが、こんなに早い試験運転開始に結びついたのです。
試験運転を開始する日、永宮J-PARCセンター長によって、J-PARC中央制御室にある、装置の運転を許可するキーのスイッチがONにされました。地震発生から9ヶ月ぶりのことです。永宮J-PARCセンター長の嬉しそうな表情が印象的ですね。
実は・・、これと同じようなシーンが、およそ6年前の2006年11月にも撮影されていました。それは、J-PARCの最初の加速器リニアックが完成し、その試運転を開始した時です。言ってみれば、これがJ-PARCのスタートでした。その時と今回の写真を並べてみましたが、違いが分かりますか?
永宮J-PARCセンター長はあまり変わっていませんが (?) 、6年後には周りに並ぶスイッチの数が増えていることがわかりますか?さらにスイッチの前にあるテレビモニターの数も増えていますね。
これは、2006年11月にリニアックが完成してから、次々と加速器や実験施設が完成してきたので、そのスイッチや装置の様子を監視するモニターなどが付け加えられていったからです。今では中央制御室にはたくさんのスイッチやモニター画面が並べられています。
大きな地震から復旧したJ-PARCは、まさに新しいスタートを切ったとも言えますね。
(続く)
みなさん、こんにちは。今回は装置の点検についてのお話です。みなさんは、何か機械や装置の調子が悪いなぁ〜、と思った時、どうしますか?まず見て調べること、すなわち点検しますよね。点検することで悪いところを見つけて、直すことができます。
ところがJ-PARCでは、点検しようと思って見たくても、なかなか見ることができない装置もあるのです。これは、今回の復旧作業を進める時に、とても大変だったことのひとつです。
例えば、真っ直ぐに装置を並べているリニアックでも、装置の中を見て点検しようと思ったのですが、なかなか見ることができませんでした。なぜなら、装置はほとんどすき間無く並べられているので、顔を近づけて見ることも、カメラなどを入れて撮影することもできなかったのです。
しかし、装置の中がどうなっているかを調べなければ、修復もできません。それでも、例えば小さな穴から鏡を差し込んで、そこで反射させて見るとか、細いすき間でも曲げることができる光ファイバーを使って、装置の内部を照らすなど、担当者はいろいろ工夫したり、苦労しながら装置の中を調べました。
一つの装置を調べるのに、4〜5人の担当者の協力が必要です。時間もとてもかかりました。少しずつですが、確実に作業を進めました。その結果、装置の内部は地震の影響がなく、無事だったことが確認できたのです。
また、ニュートリノ実験施設の一部 (例えばディケイボリューム内部) では、装置を運転することで放射線のレベルが高くなってしまう場所があります。ここは放射線などが外に出ることが無いように、また人が容易に近づくことが無いように、きちんと安全対策がしてあります。また何があっても大丈夫なように、ガッチリと作ってあります。
しかし、そのような場所でも、今回のように予想していなかったような大きな地震の場合は、やはり中を点検することが必要です。ここも点検するのにとても苦労をしました。
ここは、小さなカメラを長い棒の先に付けて、外の穴から差し込んで写真を撮影しました。放射線に対する安全なども、十分考えて慎重に作業を行いました。その結果、この装置も無事であることが確認できました。 このように、いろいろな苦労や工夫を積み重ねながら、少しずつ、しかし確実にJ-PARCの復旧作業を進めてきたのです。
(続く)