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JーPARCは茨城県東海村にありますが、この東海村は日本で最初の原子力研究が始まった場所です。皆さん、知っていましたか?
そのため、村内にはたくさんの原子力に関係する施設があります。でも原子力といえば、発電したり、エネルギーを生み出す、ということだけだと思っていませんか?ところが、皆さんが思ってもいなかったような、いろいろな分野に原子力やその研究は利用されているのです。
JーPARCもそのひとつです。エネルギーとは直接関係のない原子の研究などを行いますが、原子力とは「原子の力」ですから、原子の研究は原子力の基本にもなるわけです。
このJーPARCをはじめ、東海村内にあるいろいろな施設や展示館を、ぜひ皆さんに見てもらおう!という「アトム ツーリズム」の取り組みを進めています。東海村へ来てもらい、いろいろな施設を見学しながら、原子力を通じて感動や共感を体験してもらえたら、と思っています。
電力会社や原子炉の燃料を作る会社の人たち、村役場や各展示館の方たち、そして旅行会社JTBの皆さんなどが集まり、どうしたら見学してくれた皆さんに喜んで感動してもらえるだろうか、を考えています。いろいろなことが決まったら皆さんにお伝えしますから、ぜひ東海村に来て下さいね。
8月28日 (土) 、今年もJーPARCの施設公開が行われました。連日の猛暑にもかかわらず小さなお子さんからご年配の方々までおよそ3,800人の皆さんにJーPARCを見学いただきました。
JーPARCでは夏期メンテナンス期間のため運転を停止しいます。この機会を利用して3つの加速器 (リニアック、3GeVシンクロトロン、50GeVシンクロトロン) と、各実験施設 (物質・生命科学実験施設,ハドロン実験施設,ニュートリノ実験施設) の見学ができました。
来場していただいた皆さんに、各施設の間を巡回バスに乗って見学してもらいました。自由歩行区間もあり、東京ドーム14個分にもなるJ-PARCの広大な敷地に驚かれながら見学した方もいらっしゃいました。
巡回バスの中をはじめ各施設では、研究員をはじめスタッフ一同がJーPARCの研究をよりわかりやすく知っていただけるよう熱心に説明しました。それでもちょっと難しかったかな? お越しいただいた皆様ありがとうございました。また来年も夏休みに施設公開を行う予定です。是非またご来場ください!
JーPARCは7月から9月末まで装置の運転を止めて、定期点検や工事を行っています。JーPARCは電気をたくさん使って動かす装置なので、冷房などでたくさんの電気が必要な夏の間は装置の運転を停止して、できるだけ電気を使わないようにしています。
JーPARCの各装置の点検や工事は、予定どおり着々と進んでいます。しっかりと点検しておくことで、装置を安全に、そしてきちんと運転することができます。電気を受電する変電所の大きな変圧器もしっかりと点検しました。
また一部の装置では、パワーアップや性能を上げるための工事も進められています。秋からまた運転や実験を再開し、次々と研究成果が生み出されることが期待されますね。
今年も8月28日 (土曜日) に、JーPARCの施設公開を行います。JーPARCと一緒に、日本原子力研究開発機構 (JAEA) 東海研究開発センターの公開も合わせて行います。
昨年の施設公開には、およそ3,700人の皆さんにJーPARCを見学してもらいました。親子での見学者も多かったです。遠く北海道や広島からはるばる来られた方もいました。見学してくれた皆さんからは「とてもおもしろかった。来年も楽しみにしているよ!」と言われ、うれしかったです。そこで今年も頑張って公開をおこなうことにしました。
東京ドーム14個分もの広さを持つ大きな施設であるJーPARCでは、見学する人はバスで移動します。でも今年は、その大きさを実感してもらうために、自由に歩いて移動できる区間を準備しました。暑さに注意しながら歩いてみて下さい。それから昨年は見られなかった、長さ330mの直線加速器リニアックも、今年はバッチリ見学できます。
詳しくはホームページの「ニュース&トピックス」を見て下さい。皆さんのお越しをお待ちしていま〜す。
今日は七夕です。天の川をはさんで離ればなれの彦星と織り姫が、年に1度だけ会える日ですね。とてもロマンチックです。天の川とは、無数の星が集まって川のように見えるところから付けられた名前です。輝いている星のひとつひとつは、じつは太陽と同じような星、自分で光を出している「恒星」という星です。
恒星は、宇宙にただよっている水素などのガスやチリのような物質が、だんだんと集まってきて固まり、やがて「核融合反応」という力で光とエネルギーを出すようになって輝いています。太陽も「核融合反応」のエネルギーで燃えています。
この光とエネルギーのもとは水素などの物質です。でもやがて (といっても何千万年とか、何億年、何十億年という長さですが) 、水素などが使われて無くなってしまうと星は輝きを失います。太陽くらいの大きさの星は「白色矮 (わい) 星」という星へ、そしてもっと大きな星は「中性子星」などになります。そして超新星爆発をおこして「ブラックホール」になるものもあります。
白色矮星や中性子星では、物質はどんどん重力でつぶされてしまい、とても大きな密度を持っています。1cm×1cm×1cm (1cc) の大きさなのに、1トンとか2トン!もの重さがあるような物質になっていると考えられています。地球上ではそんな物質は存在していません。でもなぜか、宇宙にはたくさんあるのです!!それはなぜなのでしょう??どうしたらこんな物質ができるのでしょう??
JーPARCでは、原子核・素粒子実験施設で、中間子といる粒子を利用してこの研究を行います。星の誕生や、太陽の将来の姿など、これまでよく解らなかった宇宙の謎が明らかにされるかもしれませんね。
6月5日 (土) 、京都国際会議場で「科学・技術フェスタ in 京都」が開催されました。企業などの産業界、大学などの学会、そして国や研究機関などの官界から大勢の人が集まり、自分たちの持っている技術を紹介したり、一緒に研究できる相手はいないか相談したりするとても大きな会議で、毎年開催されています (写真1) 。 JーPARCも、展示ブースで模型やパネルを使って、研究の内容や装置について説明をしました。今回は高校生などの若い人たちがたくさん参加されていて、多くの質問を受けました。とても活気ある会議でした (写真2) 。
日本原子力研究開発機構では、今回の展示の目玉として、今話題の3D (3次元) テレビを使った映像を皆さんに見ていただきました (写真3) 。テレビの場合、画面が映画館のスクリーンなどに比べて小さいので、3D映画のように目の前に映像がビュンと飛び出してくる・・、という迫力はあまり出ませんが、映像に奥行きが出て、画面がずっと後ろまであるように感じられます。特別なめがねをかけて見ていただきましたが、とても好評でした。今後のPRのひとつの手段になりそうですね。
JーPARCの物質・生命科学実験施設は、液体水素循環システムの不具合で実験利用を中断していましたが、システムの復旧が完了して、5月の連休明けから実験を再開しました。実験利用中断期間中、たくさんの皆さんにご迷惑とご心配をお掛けしました。ほんとうに申し訳ありませんでした。
JーPARCでは、関係者が連休も返上して、一生懸命にシステムの復旧や調整作業を行いました。なお物質・生命科学実験施設での実験利用中断中でも、ニュートリノ実験などは予定どおり進められていました。
これから6月末までの2ヶ月間、どんどん研究に利用してもらい、素晴らしい研究成果が生み出されることを期待しています。そして7月から3ヶ月間は夏の運転停止期間に入ります。