■ 大強度陽子加速器計画月報2月号より       (2005/2) 

●J-PARC建設現場の航空写真

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●第4回ATAC開催
 24-26日、第4回ATACがフェルミ国立加速器研究所副所長Stephen D.Holmesを委員長とする委員9名(国外8名)の全員出席のもと、つくばのKEKにおいて開催された。 J-PARCの加速器建設進捗に対して、細部に踏み込んだ議論が活発に行われた。委員会からは、加速器据付、コミッショニングの計画策定について指摘があった。 また、加速器性能目標についてユーザーとのコミュニケーションを更に深めること、機器の開発、製作、据付、コミッショニングにおいて同時進行的な部分があることなどの指摘もあった。最終日には建設サイトの見学が実施された。

●50GeVシンクロトロン用四極電磁石の磁場測定
 50GeVMR(周長約1,600m)には216台の四極電磁石が設置される。それら磁石には個々の高い性能と各磁石性能の均一性、等が求められる。 現在、電磁石磁場測定ハーモニックコイルを使って磁場の勾配や高次成分等を調べる試験が進められており、磁石について磁場測定が行われた。良好な精度が得られていることが確かめられている。
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●第3回MuSAC開催
 25-26日に、J-.Poutissou(TRIUMF)を委員長とする第3回MuSACが、つくばのKEKにおいて開催された。J-PARC計画の現状、物質・生命科学施設、ミュオン施設の建設状況及びM-TACの助言内容についての報告があった。 また、ミュオン二次チャネルの設計の現状の説明、実験提案等が行われ、実験審査のあり方、コアユーザーの可能性 、実験装置提案LoI(Letter of Intent)の募集についての議論が行われた。

●第6回東海村宿区懇話会
 9日、建設地近隣住民と恒例の懇話会が東海研究所で持たれた。 今回は各種情報交換の他に、J-PARC建設現場の見学会が持たれ、概ね完成したリニアック加速器トンネル内部の見学では、当施設や建設進捗状況についての理解を深めて頂ける良い機会となった。

●ニュートリノビームライン用2極/4極複合磁場型超伝導電磁石の開発
 標記電磁石の開発では2004年初頭から試作機の製作を開始し、このたび完成に至った。今後、冷却・励磁試験、クエンチ保護のため基礎データー収集、磁場測定等を行う予定である(2004年1月号を参照)。
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●茨城県中性子産業利用シンポジウム
 4日、つくば国際会議場にて茨城県主催の標記シンポジウムが開催された。基調講演では永宮プロジェクトディレクターから、「世界最強の陽子加速器J-PARC」と称した報告が行われ、 施設の建設状況、実験施設で得られる研究成果等について分かり易く説明が行われた。250名近い産学官関係者やプレス等の聴講者の来場が有り当施設への期待の高さが伺えた。
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