●J-PARC元副センター長、西川公一郎氏が2016年ブルーノ・ポンテコルボ賞の受賞内定 |
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J-PARC元副センター長であり、高エネルギー加速器研究機構 (KEK) の素粒子原子核研究所元所長である西川公一郎名誉教授ら3名が、2016年ブルーノ・ポンテコルボ賞を受賞することが内定しました (2月24日付) 。同賞は、毎年、素粒子物理学分野の卓越した物理学者に与えられる賞で、今回の受賞理由は「ニュートリノ振動現象の解明と、3つの実験によるθ13混合角の測定における際立った功績」でした。西川氏は、加速器ニュートリノを使ってニュートリノ振動の解明を進めるT2K (Tokai to Kamioka) 実験の元代表者です。これまでの同実験で、ミュー型ニュートリノから電子型ニュートリノへの振動が実証され、その振動する確率が予想以上に高いことが示されています。今回西川氏とともに受賞したのは、中国と韓国の原子炉ニュートリノを使った実験の代表者でした。 詳細は、J-PARCホームページをご覧ください。 http://j-parc.jp/ja/topics/2017/topics170315.html |
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●新たな種類の原子核“グザイハイパー核”発見で日本物理学会第22回論文賞を受賞 |
ハドロン実験施設で進められている研究のひとつに、岐阜大学の仲澤和馬教授やJ-PARCの研究者らのグループが行っている「E07実験」があります。同グループは、「全面スキャン法」という解析手法を開発し、1997年から2000年にKEKつくばキャンパスで行われた実験で得た原子核乾板を再解析。ストレンジクォーク2個が含まれるグザイ粒子が束縛された原子核“グザイハイパー核”を発見しました。また、グザイ粒子と中性子、陽子間には引力が働き、中性子星にグザイ粒子が含まれる可能性を示唆する結果も得ました。この成果は2015年に論文として報告され、このたび、日本物理学会第22回論文賞を受賞しました。 詳細は、J-PARCホームページをご覧ください。 http://j-parc.jp/ja/topics/2017/topics170321.html |
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●1つの金属原子に9つもの水素が結合した新たな物質の誕生 (3月14日、プレス発表) |
東北大学金属材料研究所の高木成幸准教授らの研究グループは、物質・生命科学実験施設 (MLF) の中性子高強度全散乱装置 (NOVA) での中性子回折測定などにより「1つの金属原子に9つもの水素が結合した新たな物質群」の合成に成功しました。同研究グループは、2015年、単独では水素と結合しにくい元素群に属する元素、クロムが、一般的な金属よりも多い7つの水素と結合できる合成方法を開発。その後、より多くの水素との結合が期待でき、クロムと同じ元素群に属するモリブデンなどについて、錯体水素化物の合成に取組んできました。本研究成果は、平成29年3月14日に英国科学雑誌「Scientific Reports」のオンライン版に掲載されました。 詳細は、J-PARCホームページをご覧ください。 http://j-parc.jp/ja/topics/2017/Press170314.html |
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●コバルト酸鉛の合成に世界で初めて成功し、新規の電荷分布を発見 - 機能性酸化物の開発に期待 - (3月21日、プレス発表) |
ペロブスカイト型酸化物は、強誘電性、超伝導性、巨大磁気抵抗効果などの多彩な機能を持っており、世界中で盛んに研究が行われています。今回、神奈川科学技術アカデミーの酒井雄樹常勤研究員、東京工業大学の東正樹教授らの研究グループは、15万気圧という超高圧を用いることで、コバルト酸鉛 (PbCoO3) の合成に成功し、鉛とコバルトの両方が電荷秩序を持った新規の電荷分布を実現していることを発見しました。この成果は、 MLFの超高分解能粉末中性子回折装置 (SuperHRPD) と大型放射光施設SPring-8での構造解析実験により確認されました。研究成果は、3月15日の米国化学会誌「Journal of the American Chemical Society」オンライン版に掲載されました。 詳細は、J-PARCホームページをご覧ください。 http://j-parc.jp/ja/topics/2017/Press170321.html |
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●J-PARC国際諮問委員会 (IAC2017) などを開催 (2月20〜28日、J-PARC研究棟、他) |
2月20日から28日にかけて、J-PARCの施設や運営などについて、国内外の専門家を招聘して国際的視点でレビューを行う4件のアドバイザリー委員会を開催※しました。中性子アドバイザリー委員会 (NAC2016、20-21日) 、ミュオン科学実験施設委員会 (MAC/MuSAC2016、22-23日) 、加速器テクニカルアドバイザリー委員会 (A-TAC2016、23-25日) 、そして上位委員会のIACが開催され、J-PARC全体が広くレビューされました。 |
IACでは、J-PARC関係者から施設の現状や将来計画について、また、各委員長から会議で審議された議論のまとめなどが報告され、活発な質疑応答・意見交換が行われました。委員会最後には、IAC委員長代理のRobert Tribble氏から、J-PARC運営の在り方などについて貴重な提言を受けました。※核変換実験施設テクニカルアドバイザリー委員会 (T-TAC) は昨年12月12-14日に開催 |
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●中性子アドバイザリー委員会 J-PARC NEWS142号 (2017年2月発行) に掲載 http://j-parc.jp/ja/news/2017/news-j1702.html |
●核変換実験施設テクニカルアドバイザリー委員会 J-PARC NEWS140号 (2016年12月発行) に掲載 http://j-parc.jp/ja/news/2016/news-j1612.html |
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●京都大学J-PARC分室を設置 (2月22日、J-PARC) |
2月22日、高エネルギー加速器研究機構 (KEK) と京都大学の連携・協力のための覚書 (MOU) の調印式が、J-PARC研究棟で行われました。この覚書により、KEK東海1号館に京都大学J-PARC分室が設置され、J-PARCで共同研究を行う京都大学の研究者や学生に利用されます。京都大学は、すでにKEKと連携・協力を推進するための基本協定を締結しており、理学研究科、工学研究科、化学研究所、原子炉実験所などに所属する教員が、T2K (Tokai to Kamioka) 実験やハドロン実験、燃料電池関連の実験などをJ-PARCにおいて共同で進め、同時に大学院生の教育にも当たっています。今回の分室設置により、J-PARCと京都大学は、さらに緊密な研究協力関係を構築していきます。 |
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●2016年度量子ビームサイエンスフェスタ / 第8回MLFシンポジウム / 第34回PFシンポジウム開催 (3月14-15日、つくば国際会議場) |
3月14日と15日の両日、J-PARCセンター、KEK物質構造科学研究所、総合科学研究機構 (CROSS) などが主催し、つくば国際会議場で2016年度量子ビームサイエンスフェスタが、約580名の参加者を得て盛会のうちに行われました。2日目のMLFシンポジウムは「成果の最大化、使い勝手の良い施設を目指して」をテーマに進められ、利用研究による成果発表のみならず、施設の現状や改善点、さらにMLFの将来計画について活発な議論が行われました。MLF特別セッションでは米国オークリッジ研究所からMutthew Tucker氏を招きました。同氏は、結晶及び非晶質の局所構造解析に関する同研究所での研究の進行状況を紹介し、参加者の注目を集めました。 |
(写真提供:サイエンスフェスタ実行委員会) |
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●J-PARCハローサイエンス「加速器ってどんなもの?」 (2月27日、イオン東海店) |
J-PARCセンターは、昨年12月より、JR東海駅前のイオン東海店フードコートを会場として、研究者と地域の方の交流を目的としたイベント「J-PARCハローサイエンス」を始めました。第3回目となる2月27日は、J-PARCセンター加速器ディビジョンの金正倫計氏が講師となり「加速器ってどんなもの?」を開催※し、約15名の参加がありました。金正氏は、最近まで多くの家庭にあったテレビのブラウン管を例に挙げて、加速器の動作原理などを解説するとともに、加速器開発の歴史やJ-PARCの加速器、世界の加速器について説明しました。さらに、近年は加速器が医療機器に利用され、東海村には、茨城県の最先端のがん治療法 (BNCT) の実用化推進に向けた研究施設があることを紹介しました。 |
次回のJ-PARCハローサイエンスは、開催場所を東海村産業・情報プラザ (アイヴィル) に移し、4月28日 (金) 18時から、J-PARCセンターニュートリノセクション多田将氏を講師に迎え、「ニュートリノで解明する宇宙の究極の謎」を開催する予定です。詳細につきましては、J-PARCホームページをご覧ください。立寄り自由ですので是非お越し下さい。http://j-parc.jp/symposium/Hello_science2016/index.html※後援:東海村・東海村教育委員会 |
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●村松小学校でJ-PARCハローサイエンス開催 (3月1日、東海村) |
3月1日、J-PARCセンターは、東海村立村松小学校のサイエンスクラブで「J-PARCハローサイエンス」を開催しました。今回のテーマは「光のひみつ」です。まず、光の三原色に迫った実験では、三色 (青・赤・緑) の光る液体を混ぜると白色になり、児童たちはビックリ。次は、光を分けて虹色にする実験で、分光シートを使って光の万華鏡の工作を楽しみました。ピンで穴をあけた図形から美しい虹が浮かびあがりました。下校時には、万華鏡を友達に自慢気に見せていました。 |
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3月 22日 菅原寛孝 元KEK機構長 他 |
3月 23日 財務省主計局環境係主査 他 |
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4月の運転計画は、次のとおりです。なお、機器の調整状況により変更になる場合があります。 |
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