■ 大強度陽子加速器計画月報9月号より       (2001/9) 

●負水素イオン電流、72 mA 達成
 ビームの質を示すエミッタンス測定においても良質のビームであることも確認された。 今月、米国オークランドで開催された第9回イオン源国際会議で報告し、世界中から高い評価を受けた。
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●南地区の地質調査開始
 ボーリングと浅層反射法探査により地層構成を把握する。また、地下水観測で水位変動と流向・流速を調べ、その追跡調査も行なう。
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●中性子回折法による残留応力測定試験
 中性子減速材容器の溶接部に構造上有害な残留応力の無い事等を確認するため、JRR-3に既設の中性子回折装置を用いて、 模擬減速材容器の溶接線近傍の母材中の応力測定に着手した。 
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●SRF2001国際会議(6〜11日)
 つくば市の「エポカルつくば」を会場に超伝導関連の国際会議を開催し、外国から約110名、国内から約50名の参加があった。 両機関の大強度陽子加速器、B-Factory、他から、超伝導加速器空洞のR&Dや運転経験等の報告があり活発な議論が行われた。 米国のSNS、イタリアのTRASCO、スイスのSPLなども超伝導技術導入の検討及びR&Dが精力的に行われている。

●原子核素粒子実験施設一次ビームラインモックアップ
 原子核・素粒子実験施設の一次ビームライン電磁石システムのモックアップ製作が進んでいる[写真(場所はKEK東カウンターホール)]。 MIC(無機絶縁ケーブル)を用いた電磁石の設置方法、本体への冷却水・電気系統の取り回しを含め、 システムとしての耐放射線性やメンテナンスの容易性等を考慮しながら開発が行われている。
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