■ 大強度陽子加速器計画月報11月号より       (2001/11) 

●第2回大強度陽子加速器計画技術報告会
 15、16日に開催され、90名を越える出席者があった。計画に携わっている加速器スタッフがその進捗状況を半年に1回報告しあうもので、 施設建設に向けた加速器施設全体の詳細な検討内容が説明されると共に、活発な議論を行った。
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●日仏研究情報交換会議
 フランスのCNRS(国立科学研究センター)とKEK・原研の研究情報交換会議が、27日から30日まで行われた。 27、28日はKEKで加速器施設の見学の他、原子核・素粒子物理研究、加速器開発に関する議論を、 また、29、30日は原研で加速器及び中性子線源の技術開発の見学の他、核変換技術に関する議論を行った。

●位置敏感型ヘリウム3(He3)検出器システムの開発
 KEK−中性子科学研究施設において、He3を用いた位置敏感型中性子検出器(PSD)用の低価格で高性能なデータ収集システムを開発した。 軸方向位置分解能が4mm、信号処理回路は1中性子当たり0.5マイクロ秒の処理能力を有する。アンプ、処理回路はPSD1本あたり4万円程度。 回路には拡張性があり、2次元検出器などへの転用が可能で、ILL研究所で開発された2次元検出器Bidim80の処理も行った。  
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●サイエンスフロンティア21構想
 8月の中間報告の後の最初の会合で、同構想策定懇談会が、座長及び委員17人に新たに県会議員、地元企業代表、 茨城大学教授等の9名が加わり、28日に開催された。中性子の産業利用、人材育成、地元大学等の参入など具体案が話し合われた。

●騒音・振動測定
 建設予定地周辺の東海研敷地内で現状の騒音、振動測定を実施した。測定は(社)茨城県公害防止協会。
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●テクノフェア&ITフェア2001 in つくば
 9、10日に本県各企業の新製品・技術やIT支援システムなどの紹介の場で(約90の企業等が出展)、当計画概要、産業への中性子利用の説明パネル展示や、 新技術を取入れた3GeVシンクロトロンセラミックス真空ダクトの試作品出展・説明等を行った。(主催は財団法人茨城県中小企業振興公社)
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