■ J-PARC News 第42号より       (2008/9) 
●3GeVシンクロトロン、ビームパワー210kWの25Hz連続運転に成功
 9月に再開した加速器ビーム試験では、3GeVシンクロトロンが25Hz運転に換算すると315kW相当、ビーム損失0.5%となる1ショット試験運転に成功した(17日)。 翌18日にはビームパワー210kWの25Hz連続運転にも成功した。今後、更なるビームロスの低減化とビームパワーの増強、安定運転の実現に向けた試験調整を進める。

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●物質・生命科学実験施設(MLF)実験課題の公募
 平成20年度のMLF実験課題公募は8月末に締め切られ、中性子利用施設(5装置)に35課題(産業界3件、海外1件を含む)、ミュオン利用施設(1装置)に8課題の申請があった。 また、茨城県の中性子利用施設(2装置)については55件の課題申請があった。利用可能日数(平成20年度は約40日間)に対し約1.5倍の利用希望となり、今後、実験課題審査部会にて審査され、課題が採択される予定。
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●特集:J-PARCを利用して出来ること
< 中性子の透過能力の高さを活用して >
 鉄鋼材料の強度を低下させる水素の材料内部での挙動や、鉄鋼製品の原子の配列や結晶構造を調べることで、鉄鋼材料の性能向上や安全性の高い製品の開発に貢献する。

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●施設建設状況
(1) 加速器関連
 9月初旬からリニアック、3GeVシンクロトロンの機器調整運転、ビーム運転を再開。50GeVシンクロトロンは、ニュートリノビームラインへの速い取出しキッカー電磁石群の設置を実施。
(2) 実験施設関連
 物質・生命科学実験施設は、中性子とミュオンビームラインの整備を継続中。原子核素粒子実験施設は、陽子ビームダンプのコア部の設置がほぼ終了、冷却配管接続を実施中。 またニッケル標的直下流の大型真空槽内へ電磁石等の据付けを実施。ニュートリノ実験施設は、ビームダンプ部のヘリウム容器設置工事を開始、ニュートリノモニター棟の上屋工事を継続実施。

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●装置製作状況等
(1) 中性子ビーム実験装置の整備として、新材料解析装置のビームラインBL19「匠」では、1次元シンチレーション検出器2台がまず実装されコミッショニングが開始された。
(2) 岐阜県神岡町のニュートリノ検出装置・スーパーカミオカンデへ向けて送り出すニュートリノの方向を正確に測定するためのオンアクシス検出器の製作がJ-PARC内で開始された。

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●JーPARCに共用法適用を提言!(文科省懇談会報告)
 文科省研究振興局長主宰「J-PARCの利用方策のあり方に関する懇談会」(主査:福山秀敏東京理科大教授)は、今年12月からの物質・生命科学実験施設の利用開始を控え、産業界を含めて最大限利用される方策について4月から4回に及ぶ審議を行い、7月28日に報告書を公開した。
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●視察
 9月2日に山内俊夫 文部科学副大臣とボハール・エルヌー駐日ハンガリー大使がご視察された。

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