●JーPARCの中性子利用促進に関する協力協定締結 |
12月からJーPARCの一部運用開始を前に、茨城県、日本原子力研究開発機構(JAEA)、高エネルギー加速器研究機構(KEK)は、中性子利用研究の相互協力について協定を結んだ。協定締結式は11月18日に茨城県庁で行われ、橋本茨城県知事、岡JAEA理事長、鈴木KEK機構長の3者により協定書へのサインが交わされた。
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●平成20年度物質・生命科学実験施設(MLF)実験課題採択結果 |
MLFの実験課題について7月8日〜8月31日に公募を行った結果、大学・企業等から43件の申請があった。中性子課題審査部会、ミュオン課題審査部会及びMLF施設利用委員会にて審査を行った結果、一般課題として18件、プロジェクト及び装置グループ課題として9件を採択した。今回の採択率は、件数では64%、ビームタイムあたりでは45.6%である。
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●特集:JーPARCを利用して出来ること |
< 食物の産地同定⇒中性子即発ガンマ線分析法 >
中性子を食物試料に照射すると、試料中の元素と核反応を起こし、元素に特有のガンマ線が放出される。例えば同じDNAを持つ農産物でも、このガンマ線を分析すると、試料中に含まれる微量元素の種類とその量を知ることができる。含まれる微量元素は産地により違いがあるため、ブランド農産物などの産地偽装問題の解決にも役立つような中性子の応用利用研究である。
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●施設建設状況 |
(1) | 加速器関連 |
リニアック、3GeVシンクロトロンは機器の調整、50GeVシンクロトロンはビーム取出し部の電磁石等機器の搬入・据付けを行い、5月に続く電磁石の総合通電試験等を再開した。 |
(2) | 実験施設関連 |
物質・生命科学実験施設は、装置メンテナンスを実施、中性子ビームラインの整備継続。原子核素粒子実験施設は、ビームダンプ構築を終了、K1.8ビームラインの整備、遮蔽体鉄の搬入を継続実施。ニュートリノ実験施設は、ハドロン吸収体関連工事、第3設備棟建屋工事、モニター棟の上屋工事を 継続実施、実験準備棟の建設を開始。 |
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●液化窒素の初充填:ニュートリノ超電導電磁石冷却システム |
平成20年11月1日、ニュートリノ超電導ビームライン用液化窒素製造施設の超低温液化ガス貯槽(特定設備、内容積20立方メートル)への液体窒素初充填を実施した。液体窒素の充填は、液体窒素を貯槽に流込み、気化した窒素ガスを放出させながら貯槽部の冷却作業を約2時間行う。逐次露点測定/微量酸素分析を行い、-70℃以下の規定値をクリアしたらガス放出を止め、貯槽の内圧を確認しながら充填作業を行った。 |
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