●T2K実験で「電子型ニュートリノ出現現象」の存在を明らかに! |
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T2K実験国際共同研究グループは、7月19日ストックホルムで開催された欧州物理学会において、ミュー型ニュートリノが飛行中に電子型ニュートリノへ変化する「電子型ニュートリノ出現現象」が確実に存在することを世界で初めて発表しました。それにあわせて、実験に参加している高エネルギー加速器研究機構、東京大学宇宙線研究所、及びJ-PARCセンターが東海村でプレス発表を行いました。 T2K実験では、J-PARCで大量のミュー型ニュートリノを生成し、約295キロ離れた岐阜県飛騨市の検出器「スーパーカミオカンデ」に向けて発射しています。ニュートリノが検出器の中の水と反応して出る微弱な光 (チェレンコフ光) を検出し、電子型ニュートリノに変身した割合を調べました。2010年1月から本格的な測定を開始し、今回の成果は、2013年4月12日までに蓄積されたデータを解析したものです。検出された532個のニュートリノのうち、28個が電子型ニュートリノと分かりました。研究グループはさらに実験を進め、宇宙の成り立ちの謎に迫っていきます。 |
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●J-PARCハドロン実験施設の事故検証に係る有識者会議を開催 (7月5日、20日) |
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●東海村自治会連合会の方々がハドロン事故現場をご視察 (7月25日) |
平成25年度原子力科学研究所事業計画説明会が、東海村自治会連合会の方々に対して開催されました。その中で、齊藤直人J-PARC副センター長が今回のJ-PARCハドロン事故に係る報告を行い、質疑応答が行われました。また事故現場の視察を実施いたしました。東海村自治会連合会は、村内全域30区の会員 (各区長) 、役員および事務局で構成されており、47名の方が参加されました。 |
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●金標的の直接観察に向けて |
今回のハドロン実験施設における放射性物質漏えい事故では、「短時間に大量の陽子ビームが入射されたことにより、金標的の一部が損傷し、標的内の放射性物質が放出された」と考えられています。金標的の状態、周辺の汚染状況の調査、漏えい経路の知見などを得て、今後の再発防止策に繋げていきます。調査を進めるにあたり、加速器トンネルなどの放射性物質の低減のためチャコールフィルタなどによる除去を進めています。また、上部遮へい体を移動し、ファイバースコープによる直接観察を計画しており、現在、準備を進めています。作業を始めるに際しては、地域住民の方々へ説明し、ご理解を得て、安全に十分配慮しながら進めてまいります。 |
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●ご視察等 |
7月18日 弦本英一 文部科学省科学技術・学術政策局研究開発基盤課長他 7月24日 武田伸二郎 経済産業省資源エネルギー庁電力・ガス事業部原子力政策課課長補佐他 |
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