■ 大強度陽子加速器計画月報5月号より       (2002/5) 

●加速器産業利用に関わる研究会
 ひたちなかテクノセンターは29日、第2回大強度陽子加速器利用研究会を東海研を会場に開催し、会員等約120名の参加があった。 全体会議として前田東海研所長他が挨拶した後、経済産業省関東経済局 加藤総務企画部長が「バイオゲノムベンチャーの競争力強化のために」と題するテーマで講演を行った。 その後、3分科会毎に分かれて今後の検討の進め方等の議論を行った。(関連記事:2002年1月号)
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●第1回加速器アドバイザリー委員会
 本委員会がSteve Holmes委員長(フェルミ国立加速器研究所)他4名の委員(国内委員:京都大学野田教授)の参加のもと、21日から23日の3日間にわたりKEKにおいて開催された。 加速器の設計並びに現状の説明、質疑・討論、委員会側で選定したテーマについての議論等が行われ、委員からの講評を受けた。

●建家振動測定試験
 加速器における装置の据付精度をより高いものにするため、東海研陽子加速器開発棟の地下2階において、 レーザードップラ振動計を用いて建家の微小振動の測定を行っている。これまでのデータ解析によって潮汐との関連性も推定され、今後も測定と解析を継続する。

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●安全審査等、地元や県への申請
 当計画全体については茨城県原子力安全対策委員会、原子力審議会で審議がなされ平成13年度末に了承された。 各施設の建設工事着工には県原子力安全協定に基づき、茨城県及び東海村に対して、新増設計画書を提出する。 線形加速器、3GeVシンクロトロンは既に関係機関に提出済みで、現在、50GeVシンクロトロンについての申請準備を進めている。

●外構・造成等工事
 当計画施設の敷地造成に伴う外構工事、造成本工事に先立ち、工事エリアの既存埋 設配管(水、ガス、電気等)の位置確認作業等を実施している。
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●樹木伐採等の準備工事
 現在、5JV(共同企業体)と3単独受注業者が工事に関わり、今月は1日最大60名程 度の作業者が工事に携わった。各種工事に向け元請各社間の調整会議、工事連絡協議会等、災害防止に向けた取組みが進められている。
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